明日葉って聞いたことありますか?
- 初めて聞くという方
- なんとなく知っているという方
- 住んでいる地域によってはよく食べる!
という人もいるかもしれませんね。
近年、この明日葉が美容と健康の両面から注目されているのです。
というわけで、今回は明日葉についてのお話です。
明日葉を初めて知ったという方だけではなく、普段からよく利用しているという方も、
ここを読んで明日葉の魅力を改めて確認しましょう!
目次
明日葉って?
今日、菜を摘んでも明日には芽が出ると言われるほど強靭で発育が良いことからついた名前であり、セリ科の多年性の植物です。
伊豆大島や八丈島などに自生しており、葉と茎は食用になります。
少しクセのある味と匂いが特徴で、
- 天ぷら
- バター炒め
などが好まれるようですね。
最近は
- 青汁などの健康食品
- お茶
- サプリメント
などにも明日葉は利用されています。
一体、明日葉のどんな力がそのように注目されるのでしょうか?
明日葉が持つ力とは?
明日葉が持つ作用は様々であり、まるで万能薬のように扱われるときもあります。
しかし、その実態は迷信や民間療法の域を出ない場合もあるとか。
「なんか良くわからないけどとにかく体にいい!」なんて言われることも多いみたいですね。
せっかく美容と健康のために摂取するなら、しっかりその力を理解しなければもったいない!
ここでは、2つのポイントから明日葉の魅力にせまります!
豊富なビタミン・ミネラル・食物繊維!
緑黄色野菜である明日葉はβカロテンを豊富に含んでいます。
その量はなんとほうれん草やケールを凌ぐとか!
βカロテンは必要量に応じて体内でビタミンAになるため、
- 粘膜
- 髪
- 肌の健康
につながるのです。
必要な分だけがビタミンAになるため、残った分はβカロテンとして働きます。
そのβカロテンには
- 抗発ガン作用
- 動脈硬化を予防する作用
があるため、美容だけでなく健康のためにも積極的に摂取したい成分なのです。
また、以下に明日葉100gあたりの栄養素の一部を簡単に書き出してみました。
エネルギー | 33kcal | 葉酸 | 100μg |
食物繊維 | 5.6g | パントテン酸 | 0.92mg |
カロテン | 5300μg | ビタミンC | 41mg |
ビタミンE | 2.8mg | ナトリウム | 600mg |
ビタミンK | 500μg | カリウム | 540mg |
ビタミンB1 | 0.1mg | カルシウム | 65mg |
ビタミンB2 | 0.24mg | マグネシウム | 26mg |
ナイアシン | 1.4mg | リン | 65mg |
ビタミンB6 | 0.16mg | 鉄 | 1.0mg |
(文部科学省 日本食品標準成分表より)
いかがでしょうか。
一つ一つの栄養素で見れば、明日葉より多く含有する野菜もあるでしょう。
しかし、これほど幅広く多量の栄養素が含まれている野菜はほとんどありません!
カルコンとクマリン
明日葉の特徴的な成分として、カルコン類とクマリン類があります。
カルコンとは、明日葉の茎などを切ったときににじみ出てくる黄色い汁に含まれており、ポリフェノールの一種です。
人は絶えず呼吸をしており、酸素を取り込んでいます。
その過程で発生する活性酸素は本来体にとって必要不可欠なものですが、過剰に増えすぎると細胞を傷つけ、様々な病気や老化の原因となってしまうのです。
この活性酸素を除去する力をもっているのがポリフェノール。
強い抗酸化力によって細胞の損傷と老化を防ぎ、アンチエイジングをかなえるのです!
もう一つのクマリンは植物の芳香成分の一つ。
バニラに似たような香りでありながら苦く、刺激的な味がするものです。
桜の葉やシナモンなどにも含まれています。
そう聞くと、確かに独特な香りで、好き嫌いが分かれる匂いであることがわかりますね。
しかし、このクマリンも抗酸化作用を持つため、アンチエイジングに熱心な人にとっては無視できない成分です!
それだけではなく、抗菌作用と抗血液凝集作用があるため、感染症を予防する効果や血液をサラサラにする効果を期待でき、
健康のため、そして冬の風邪やインフルエンザなどの予防のためにも積極的に摂取したい成分なのです!
いかがでしょうか?
明日葉は豊富な栄養と特徴的な成分によって、私たちの美容と健康に大きく貢献してくれる野菜なのです。
次項ではさらに具体的な効果効能を紹介します!
明日葉には具体的にどんな効果効能があるの?
明日葉に含まれる成分が
- 抗酸化作用
- 抗菌作用
- 抗血液凝集作用
があるのは前述の通り。
もちろん、明日葉の効果効能はそれだけではありません。
ここでは具体的な効果効能を紹介します!
女性にうれしい効果
便秘解消
明日葉にはほうれん草やニンジンの2倍以上の食物繊維が含まれています。
継続的に摂取すれば効果は抜群!
便秘は腸内環境の乱れであり、
- 肌荒れ
- 体臭
- 口臭
などにも影響します。
便秘で悩む女性は多いですが、そういう方にこそぜひ明日葉をしっかり摂ってほしいですね。
冷え性の解消
冷えは万病のもとであるとともに、ダイエットの敵!
明日葉にはカリウムがたくさん含まれているため、利尿作用があります。
この利尿作用が水分代謝を活性化させるため、血液の循環を良くして冷え性を改善してくれるのです!
もちろん、むくみも解消できますよ!
セルライトの予防と除去
カルコンにセルライトを解消する効果あります!
上記の通り、明日葉を摂取すると利尿作用による水分循環の活性化によってむくみが解消されます。
クマリンの作用により血液もさらさらになるため、セルライトができにくい体になるわけです!
摂取を継続すれば、セルライトも解消されますよ!
貧血の改善
明日葉には
- 鉄分
- カリウム
- 葉酸
といった貧血の予防や疲労回復に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
貧血に悩む女性は多いものですが、大きな体の不調につながりやすい貧血は想像以上に怖いものです。
健全な食生活で改善していきたいですね。
アンチエイジング効果
抗酸化作用の一種ですね。
肌のシミやシワなど、老化によるそんな症状を「歳だから…」なんて諦めていませんか?
高いスキンケアをたくさん使用するのも一つの手ではありますが、その前に食生活を見直してみましょう!
抗酸化作用の高い食材はたくさんありますが、明日葉なら栄養素も豊富です。
美肌の土台になるビタミンもたくさん含まれているので、まだアンチエイジングを意識していない人でも、今のうちに摂取しておいたほうがいいかも…?!
健康のためにうれしい効果
動脈硬化などの防止
抗血液凝集効果によって血液がサラサラになるため、
- 動脈硬化
- 脳卒中
- 高血圧
のリスクを下げる作用があります。
また、血液がサラサラになるだけで
- 慢性的な眩暈
- 疲労感
- 動機
- 息切れ
- 肩こり
- 腰痛
などの不調が改善される場合もあります。
アルツハイマーの予防・治療に期待
アルツハイマー型認知症とは脳が徐々に萎縮してしまい、最終的には死に至る恐ろしい病気です。
しかし!
なんと驚くことに、このアルツハイマー予防に明日葉注目されているのです!
ここで関わってくるのがクマリン。
クマリンには神経成長因子(NGF)と呼ばれるたんぱく質の生成を促す作用があり、
このNGFこそアルツハイマー型認知症の予防や治療に効果があるのではないかと言われています。
今後、医薬品や食品へ有効な形で利用されることが期待されますね!
糖尿病の対処療法や合併症予防に
糖尿病はインスリンが不足したり、インスリンが作用しにくくなることによって、
血糖値をコントロールできなくなり、血管障害をはじめとする様々な症状を発する病気です。
しかし、研究によって明日葉の成分がインスリンを作用しやすくすることがわかっています。
また、カルコンが白内障など糖尿病による合併症を予防するのではないかともいわれており、明日葉への期待は高まる一方なのです。
他にも、糖尿病の対処療法や合併症予防、高血圧、胃腸の働きの促進、中性脂肪を吸収する善玉因子の増加など、
健康にも、ダイエットにも、美容にもうれしい効果ばかりです!
どうやって食べる?
明日葉の効果効能は老若男女を問わずうれしいものばかり!
早速たくさん食べるぞ!と意気込んだところで、
そもそも
- どうやって食べるものなのか
- 一番効果的な摂取法はなんなのか
など、
食べ方に疑問を抱いている人も少なくないでしょう。
ここでは明日葉の調理方法や効率的な摂取方法を紹介します!
明日葉の旬は春
ちなみに、スーパーなどで明日葉を見たことってありますか?
地域によるかもしれませんが、なかには一度も見たことない、なんていう人もいるかもしれませんね。
首都圏の一部スーパーや八百屋では、時期によっては普通に出回っているようです。
しかし、実は明日葉の旬は2月中旬から5月頃まで。
「今日摘んでも明日には芽が出ている」明日葉ですが、新芽をたくさん出し、まさに食べごろ!なのは春なのです。
この旬を逃すと数がぐっと減ってしまう恐れもありますね。
せっかくですから、この旬の時期に食べたいものです。
調理法は無限大…?
代表的な調理方法は
- 天ぷら
- おひたし
- バター炒め
- マヨネーズ和え
など…。
苦みと渋みがあるのでサラダで食べるのは少し大変ですが、
お肉と炒めたり、フードプロセッサーで細かくしてお菓子に混ぜ込む方法もありますね。
八丈島や伊豆大島では、家庭によっては細かく刻んで薬味として使用することもあるようです。
野菜ジュースやスムージーに混ぜれば飲みやすいし朝ごはんにぴったり!
まさに調理方法は無限大です。
問題は、旬と手に入りにくさですね…。
サプリや青汁が簡単!
生の明日葉が手に入らないのなら、サプリや青汁で摂取するのが一番簡単です!
100gの明日葉を食べるのはとても大変ですが、サプリや青汁なら簡単。
市場には数多くの明日葉配合サプリや青汁がありますので、
明日葉が手に入らない、料理をする暇がない、なんていう人にはおすすめですね。
また、
- 明日葉粉末
- 明日葉のお茶
なども販売されています。
カルコンなどのポリフェノールは体に蓄積されにくく、3時間ほどでその抗酸化作用を失ってしまうと言います。
明日葉のお茶をタンブラーに入れて仕事場に持って行ったり、
普段飲むお茶(緑茶が相性良し)に粉末を入れて摂取すれば、ポリフェノールの抗酸化作用を効率的に受けることができます。
ただし、サプリやお茶などを使用する時は一日の摂取限度を守るようにしましょう。
基本的にどれも利尿作用が強いものですので、摂取しすぎは厳禁です。
また、体に異常が出た場合は過ぎに使用を中止してくださいね。
おわりに
豊富なビタミンとミネラル、そして抗酸化作用で健康にも美容にもダイエットにもうれしい効果ばかりの明日葉。
- 美肌と美髪を目指す人。
- アンチエイジングを意識している人。
- ダイエットを頑張っている人。
- 冷え性や便秘、貧血などに悩んでいる人。
- 中性脂肪やコレステロールに悩んでいる人。
- 血液がドロドロの人。
こんな人はぜひ明日葉を摂取してみてください!
生の明日葉をたくさん摂るのは大変なので、サプリや青汁などで効率的に摂取するのがおすすめです。
しかし、普段の食生活を軽んじてはいけません。
毎日3食バランスよく食べて、健康と美容の土台をしっかり作るようにしましょう!
きっと明日葉の効果も倍増すること間違いなしです!