ヴァセリン、ニベア、オロナインはどれもドラックストアで安価で買えて効果が高いと評判のクリームです。
雑誌や美容サイトで特集を組まれることも多く、似たようなものという認識がありますが、それぞれ性質や効果が異なります。
そこでお悩みに応じて『ヴァセリン』『ニベア』『オロナイン』のどれを使うべきなのか。比較してみました。
目次
ヴァセリン
アメリカで1870年に誕生した保湿剤です。
保湿するというより、お肌に蓋をして水分の蒸発を防ぐのが効果。
油分が多いため水や乾燥に強く、全身ほぼどこにでも使用できます。
ニベア
クリームの定番といえばコレ!「ニベアの青缶」という言葉も有名ですよね。
保湿に重点を置いた成分が入っているスキンケアクリームです。
小さな缶なら200円ぐらいから買えるプチプラコスメ!
小さな缶でも1万円以上する高級クリーム「ドゥ・ラ・メール」と成分が似ているということでも話題になっています。
正確に分析すると、細かい成分で違いはあるのですが、ベースとなる成分は非常に似ているようです。
オロナイン
大塚製薬から発売されている、皮膚疾患外傷治療剤です。正式名称はオロナインH軟膏。
1953年の発売からずっと愛されている商品です。
効能・効果はにきび、吹出物、はたけ、やけど、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫、たむし、いんきん、しらくも。
湿疹、虫刺されへの使用はNGです。
参照:大塚製薬公式サイト
スキンケアの悩み
ヴァセリン、ニベア、オロナインをお顔や体などのお肌へ使う時の比較です。
顔を保湿したい
お顔の保湿には『ニベア』がおすすめです。
ヴァセリンでも保湿効果は実感できますが、効果と使用感はニベアの方が良いです。
ただしミネラルオイルが入っていて油分が日焼けの原因になる事があるため、朝の使用は控えましょう。
パックしたい
お顔のパックには『ニベア』がおすすめです。
ヴァセリンは基本、薄く塗って水分の蒸発を防止するものなのでパックには不向き。
ニベアを多めに塗って潤いを与える方が良いでしょう。
手・体を保湿したい
手と体の保湿には3種すべての使い分けがオススメです。
基本はニベアで。特に乾燥が気になる部分にはさらにヴァセリンを重ね塗り。
ひび、あかぎれ、しもやけ等が気になる部分にはオロナインを使用しましょう。
毛穴パックしたい
鼻の角栓取りには『オロナイン』がおすすめです。
オロナインを鼻にたっぷり塗ってから10分ほど待ち、オロナインを洗い流してから市販の毛穴パックをすると通常より効果がアップします。
リップクリームとして使いたい
リップクリームとして使うには『ニベア』がおすすめです。
普段のケアは薄く伸ばして、スペシャルケアは多めに塗ってラップパックも可能です。
ニベアやヴァセリンからはリップクリームが出ていますが、通常の商品でもリップクリームとして使用できます。
ニキビを治したい
にきびを治したいときは『オロナイン』がおすすめです。
オロナインの効果/効能にはニキビと書かれているので間違いないですね。
細菌を殺し、お肌を守ってくれるのでニキビケアにピッタリです。
ただしオロナインが効果を発揮するのは炎症を起こしている赤ニキビだけ。白ニキビ等には使えません。
メイクを落としたい
メイクを落とすには『ヴァセリン』がオススメです。
油分を多く含むヴァセリンは、ちょっとしたメイク崩れ治しやポイントメイク落としに最適です。
ただし効果はそれほど高くないので、しっかりメイクを落とすときはクレンジングを使いましょう。
お肌以外の悩み
ヴァセリン、ニベア、オロナインをお肌以外の部分へ使う時の比較です。
髪を保湿したい
髪の保湿には『ヴァセリン』がおすすめ。
ニベアでも良いのですが、ニベアは伸びにくく、白く残る可能性があります。
透明に近くて、するする伸びるヴァセリンの方が髪の保湿には向いています。
まつげを伸ばしたい
まつげのケアには『ヴァセリン』か『ニベア』がおすすめです。
ただしどちらもまつ毛が伸びる効果が化学的に証明されている訳ではありません。
まつ毛が保湿されて状態が整い、綺麗になったり抜けにくくなるのでまつげが伸びると言われていると推測されています。
ネイルケアしたい
ネイルケアには『ヴァセリン』がおすすめです。
甘皮付近を中心にしっかり塗りこむと、保湿しつつツヤが出て綺麗な爪になります。
結局どれを買うのが良いの?
3つを比較して、結局どれを買うのがオススメかというと『全部買うべき』。
ヴァセリン、ニベア、オロナインはそれぞれ性質や効果が異なるので、お悩みや部位に応じて使い分けるのが効果を最大限に発揮するコツです。
小さなサイズなら全部買ってもお値段は1000円以下。
高いクリームを1本買うよりも遥かに安く、冬の乾燥対策やスキンケアが出来ますよ!