新年を迎え、今年こそは英語を頑張ろう!
と考えている人も多いと思います。
特にリスニング上達を目指している人に効果的な上達法5つのコツをお伝えします。
目次
日本人はどうして英語リスニングが苦手なの?
日本人が英語リスニングが苦手な理由は大きく分けて3つあります。
1.イディオムを知らないので聞き取れない
英語の音は聞き取れるけど意味が分からない場合は、それぞれの単語は知っているけれどそれらの単語を組み合わせたイディオムを知らない場合です。
take、get、makeなどの基本的な動詞は前置詞や他の単語と組み合わせて沢山の意味のイディオムができます。
その組み合わせと意味を知らなければ聞き取れても理解できない、という状況になってしまうのです。
2. 音が変わったり、消えたりするので聞き取れない
文字で書いてあれば分かる文をリスニングでは聞き取れない時があります。
理由としては
- 英語のリスニングに慣れていないので音が早く聞こえる
- 単語と単語のつながりで音が変わる(リエゾン)のを知らない
- 音が消えたりする(リダクション)ことを知らない
です。
例えば
リエゾン
「check in」は日本語で言うとチェックインですが、英語ではチェッキンとkとiの音がつながって聞こえます。これがリエゾンです。
リダクション
「Good-bye」は日本語で書くとグッドバイですが、言う時にはグッバイとdの音が消えてしまいますよね。これがリダクションです。
3. 日本語と英語の周波数の違いで聞き取れない
日本語と英語(米語と英語に分かれる)は言葉の音域が劇的に違うので聞き取れないと言われています。
日本語が125ヘルツ(hz)~1500ヘルツなのに対し
米語は750ヘルツ~5000ヘルツ
英語は2000ヘルツ~12000ヘルツなのです。
聞き慣れていない英語の高周波の音は「雑音」として処理され日本人には上手く聞き取れないのだそうです。
そういった聞き慣れない音を克服するためには下記のようなものがお勧めです。
参考:(エスプリライン)
参考:(リスニングパワー)
さて、日本人が英語リスニングが苦手な理由が分かりました。
それでは、どうしたら効果的にリスニングが上達するのでしょうか?
効果的なリスニング上達5つのコツをご紹介します。
ポイント1:聞いて意味のわかる英語を聞く
上述した「音は聞き取れるけれど意味が分からない」場合の対策として「聞いて意味のわかる英語を聞く」という事が挙げられます。
音源CDが付いている教材の英文をあらかじめ読んでおいて、分からない単語やイディオムなど全て調べて分かる状態にしておきます。
その状態で何度も何度もCDを聞いていきます。
文字で見た時と聞いた時の音の違いなどに注意しながら聞くとリエゾンやリダクションにもだんだん慣れてきます。
ポイント2:自分の好きな題材・教材を選ぶ
英語学習は毎日コツコツ続けることが大切です。
飽きずに楽しんで続けるためには自分の好きな題材や教材を選ぶ必要があります。
海外ドラマ・映画で学ぶ
海外ドラマや映画は好きな人が多いと思います。
ファミリードラマだと日常よく使う表現がたくさん出てきますし、コメディだと笑いながら楽しく英語に親しむことができます。
海外ドラマや映画はhulu(フールー)やU-NEXTなど月額料金を払って自宅のパソコンやタブレットで見るサイト。
TSUTAYA DISCAS、DMM.com、ゲオなどの宅配レンタル、TSUTAYA、GEOの実店舗でのレンタルなどから選べるほど種類がたくさんあります。
歌・アプリ・podcastで学ぶ
海外アーティストが好きなら歌を聞いて英語リスニングをすることができます。
この時ももちろん英語の歌詞は事前に全て理解した上で聞くことが重要!
英語学習のアプリやiPod用のpodcastにも様々な面白いテーマの英語学習法があります。
自分で好みのものを選んでみてください。
ポイント3:すき間時間を見つけて耳をひたすら英語に浸す
英語のリスニングに慣れ、音のつながりや消える音などに慣れる意味でもたくさんリスニング時間を取る必要があります。
- 朝出かけるまでの準備の間
- 電車での通勤
- 通学時間
- 昼休みにご飯を食べながら
- お風呂に入りながら
- 家事をしながら
など自分ですき間時間を見つけてひたすら英語を聞くことをおすすめします。
私が初めてTOEICで800点以上を取った時もすきま時間をずっと英語のリスニングに当てていました。
ポイント4:英文を読む
リスニングの上達法なのに「英文を読む」必要があるの?と思った方。
上述した「音は聞き取れるけれど意味が分からない」状態を打破するためにも、英文を読むことは大切なんです!
ネットニュースで最新情報を得る
初心者にもおすすめのネットニュースサイトを紹介します。
ニュース英語を知ることは最新の情報を得ることでもありますので、話題も豊富になり、リスニングにもとても効果があります。
1.毎日デイリーニュース
毎日新聞の英語版です。毎日新聞の日本語と見比べながら学習することができます。
初心者向けというより中級者以上に向いていると思います。
2.えいごネット
英語教員のためのサイトですが、中学で習う英語だけで書かれたニュースが読みやすいです。基本的には第2・4月曜日に2記事ずつの月4ニュースと少ないのがネック。
3.News on Japan.com
お固いニュースだけでなく、おもしろネタや芸能ニュースも載っているので楽しんで読むことができます。日本のニュース動画も付いているので分かりやすいと思います。
4.The JapanTimes ST
英字新聞ジャパンタイムズの英語学習サイト。
日本のニュースを英語で読むことができます。下線が引いてある単語にカーソルを合わせると意味がでるのも助かります。
英単語・イディオムを強化する
そもそも英単語やイディオムを知らなければ耳で聞いても分かるはずがありません。
知っている単語やイディオムを増やすことでリスニング対策にもなるのです。
ポイント5:話題を増やす
話題を増やすことは、リスニングする際に背景知識によって類推が容易になります。
本・新聞・雑誌で話題を増やす
本はどんなジャンルでも構いません。フィクションでもノンフィクションでも知識を増やす事につながります。
新聞や雑誌は文庫本とは違い最新の情報を手に入れることができます。
英語のリスニングの時だけではなく会話をする時にとても効果を発揮するのでせっせと知識を貯めていきましょう。
人との会話で話題を増やす
人と直接会って話をすることもとても大切です。
もし余力があれば、人と話した内容で気になる話題、単語を英語で何と言うか後から調べてみるといいですね。
英語のリスニング力を上げるために話題を増やすことは、ひいては英語全体の底力を上げてくれることになります。
まとめ
英語リスニング力の上達には、まず自分の好きな題材・教材を選びます。
それから「自分が理解できている英文をひたすら聞く」、ということを繰り返します。
地道ですが効果のある方法です。
あきらめずに、コツコツとすきま時間を利用しながらリスニング力を高めていきましょう!