産後うつって、聞いたことありますよね。
産後うつは、出産時に発症する人もいれば、出産後1、2ヶ月してから発症することが多いようです。
もともと精神的な病気がある人や月経前症候群の症状がひどい人は、産後うつになりやすいようですが、
産後1年間は、小さな症状から大きな症状まで、どんなママでもかかる可能性がありますので注意しましょう。
もし、症状が少しでもあれば、早めに治療しましょう!
目次
「産後うつ」ってどんな症状?17つのチェックリスト!
産後うつには、独特な症状があります。まずは、自分が症状にあてはまるかどうかチェックしましょう!
落ち込んで涙が出てくる
ちょっとしたことで落ち込んで涙が出てきますか?
例えば、赤ちゃんのお世話で泣いてしまうことありませんか?
- ミルクあげて
- オムツとりかえて
- 抱っこして
- 歌ってあげて・・・
と、一生懸命がんばっているのに、まだ赤ちゃんが泣いていて、一体どうしたいいの?!
と、自分も泣いてしまう、という状況です。
好きなことにもやる気がしない
以前、好きなアイドルや韓流ドラマが好きだったのに、全く見る気がしない、という状況や、
服や化粧品などショッピングが大好きだったのに、買い物に行く気がしない、という状況です。
倦怠感がある
だるくて、何をやっても疲れてしまうという感じです。
寝ることができない
赤ちゃんが、スヤスヤ寝ている、パパや御両親が赤ちゃんのお世話をしてくれるから自分も寝る時間がたっぷりある。
でも、眠れない、すぐ起きてしまうという状況ありませんか?
気がついたら朝がきていたことはありませんか?
イライラする
ちょっとしたことでイライラしてしまうことありませんか?
赤ちゃん、御両親、夫にイライラしてしまう、罵声を浴びせるようなことありませんか?
物事に集中できない
- 単純な計算ができない
- 夕飯を作ることができない
- 洗濯がうまく干すことができない
- 買い物でお金の計算ができない
というようなことありませんか?
普段だったら、できるのに、なぜかできない、ってことありませんか?
食欲が無い
食べるのが面倒で、食べたくない。
胃がつかえている、喉の奥が詰まっていて食べる気力がない、というようなことありませんか?
自分を責めてしまう
赤ちゃんが泣くのは自分のせいだ。
- おっぱいあげて
- オムツ替えて
- 子守唄をうたって
- 抱っこして
色々やっても泣くのは自分が悪いんだと思っていませんか?
自分は母親失格だと思う
赤ちゃんがちょっとでも泣くとおびえてしまい、自分は母親失格だと思っていませんか?
周囲の人に、母親はしっかりしなくちゃ、といわれて、ますます、駄目な母親だと思っていませんか?
子どもを産まなければよかったと思う
子どもが生まれる前の状況になれば良かったなと思っていませんか?
身なりに気を使わなくなった
- 美容院に半年以上いってない
- 化粧を全くしなくなった/li>
ということはありませんか?
幻覚症状がある(要注意)
存在しない人が見えたり声が聞こえたり、部屋がまぶしくて変な感じに見えることはありませんか?
何かに襲われるような気がして今すぐ避難したいと思う(要注意)
テロなどの不幸なニュースを聞いて、突然何かに襲われるような気がして、子どもや周囲の人を非難させたい、など思うことはありませんか?
子どもがかわいくない(要注意)
子どもがかわいくなく、家の外に追い出したい、ベランダに置きたいという気持ちがありますか?
自分自身を傷つけるという考えが浮かぶ(要注意)
自分がいなくなれば、この状況を脱することができる、と思っていませんか?
自分のお葬式を思い浮かべるようなことはありませんか?
「産後うつ」の原因
産後うつには原因があります。
ホルモンの変化
一般的に、産後、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンの分泌が急激に低下することが原因と言われています。
どの女性も同じようにホルモンが変化しますが、ホルモン変化の感受性を受けやすさに個人差があり、ホルモン変化の感受性を受けやすい人が産後うつ症状になりやすいようです。
睡眠不足
また、産後すぐの乳児の世話で疲労がたまり、睡眠不足が続くと、産後うつの症状がでてきやすいようです。
その他のストレス要因
更に、
- 妊娠が予定外であった場合
- 経済上、仕事上の問題
- 人生における重大な変化(引越し、転職、離婚、病気、家族の死)
がある場合も、更に、産後うつの症状がでやすくなるようです。
「産後うつ」の治療法
症状が比較的軽い場合、チェックリストで該当する項目が少ない場合は、まずは休養をしっかりとって、改善できる点は改善しましょう。
睡眠をしっかりとる
睡眠はとっても重要です。
まずは、仕事に支障がでない金曜日、土曜日の夜は夫にミルクやオムツ替えをお願いし、少なくとも6時間赤ちゃんのお世話なしで寝ることができる環境を作りましょう。
また、日曜日~木曜日は、自分が寝る前に、赤ちゃんに、ミルクを沢山のませ、赤ちゃんが長く寝ることができる時間を確保しましょう。また、赤ちゃんの様子をみて、沿い乳(寝ながら授乳)することも考えてみましょう。
不眠で悩みすぎるのもやめましょう。
1日3時間寝ることができれば、十分だと思いましょう。
1日3時間睡眠で元気な人(芸能人、著名人)もいますし、無理やり寝る必要もありません。
ただし、一睡もしない日が2日以上連続している場合には、医師に相談しましょう。
カウンセリング
心療内科や精神科でカウンセリングを受けましょう。
投薬治療
母乳育児においても、飲める薬はあるようです。
医師に相談して投薬治療をしましょう。
(要注意)産褥期精神病の治療法
- 幻覚症状がある
- 何かに襲われるような気がして今すぐ避難したいと思う
- 子どもがかわいくない
- 自分自身を傷つけるという考えが浮かぶ
こんな場合は、産褥期精神病(産後うつよりも重い病気)になっている可能性があります。
本人は病気の最中で気が付かないことが多く、夫や御両親など周囲の方が先に異変に気が付くようです。
すぐに病院に行って医師に診察してもらいましょう。
夫や御両親は、絶対に母親を一人にしないようにしましょう。
産褥期精神病は、入院治療になるケースが多いようですので、安静にじっくり休みましょう。
夫へのアドバイス
産後うつを他人事だと思っていませんか?
赤ちゃんを迎え、明るい家庭を築くためにも、次のことに注意しましょう!
妻がいつも明らかに違う場合、子どもに害が及ぶ場合、早めに病院にいかせる
- おとなしい妻が怒鳴る
- 子どもをたたく
- オムツをかえない
- おっぱい又はミルクをあげない
など明らかに様子がおかしい場合は、早めに病院にいかせてあげましょう。
当人が、産後うつに気が付いていないことが多いので、病院にいかせる役目は夫の役目だと思いましょう。
妻を一人にさせないようにする
先ほども書きましたが、
- 幻覚症状がある
- 何かに襲われるような気がして今すぐ避難しようとする行動をとる(異常な行動)
- 子どもをかわいがっていない
- 妻が死にたいというようなことを言った
こんな場合には、産褥期精神病など、産後うつよりも更に重い病気になっている可能性があります。
極端な話ですが、産褥期精神病は、妻の死(自殺)と、子どもの死(虐待死)のリスクがあります。
まずは、夫が妻を病院に行かせましょう。
おそらく即入院になります。
また、病院に行く前は、わずかな時間でも、絶対に妻を一人にさせないでください。
自殺と虐待死を防ぐためです。
例えば、実家の母や、友人、姉妹兄弟、誰でもいいので、妻を一人にさせないようにしましょう。
妻は、産褥期精神病ではなく、単にイライラしているだけの場合は、少し安心してもいいかもしれませんが、妻に優しく接し、温かく見守ってください。
妻に睡眠をとらせるようにする
妻は常に睡眠不足です。
金曜日と土曜日の夜は、妻の睡眠を優先させて、夫が赤ちゃんのお世話(ミルク、オムツ替え)をしてあげましょう。
妻の料理にケチつけない
妻は、赤ちゃんの世話で忙しく、料理はまともに作れません。
ご飯と味噌汁があれば十分だと思いましょう。
お惣菜を買う役割を担当しましょう。
妻の掃除にケチつけない
妻は、掃除をする時間がありません。
けちつけないようにしましょう。
もし、掃除が気になるのであれば、夫が掃除をするか、家事代行を依頼しましょう。
できる限り妻を勝たしてあげる
理不尽な理由で、怒られたとしても、妻を勝たしてあげましょう。
エアコンのリモコン権限は妻に譲りましょう。
泣いている赤ちゃんに対して、妻に「なんとかしろ!」と言わない
泣いている赤ちゃんに対して、「なんとかしろ!」とは絶対に言わないようにしましょう。
妻の思考回路は、
- 夫に怒られた
↓赤ちゃんを泣き止ませないといけない
↓赤ちゃんを泣き止ませることができない
↓自分が悪い
↓赤ちゃんが怖い
↓逃げたい
⇒自殺
と、最悪なケースになることもあるのです!
赤ちゃんが泣いていたら、妻の替わりに抱っこしたり、オムツ替えたり、ミルクを作ってあげましょう。
体験談
私は、産後うつの当てはまる症状はありましたが、軽い方でした。
主に、睡眠障害とイライラの症状が、産後1~3ヶ月の間ありました。
睡眠障害はとても辛かったのを覚えています。
世の中で、睡眠薬を使っている人の気持ちを理解できました。
しかし、母乳育児を続けたかったので、なるべく睡眠薬に頼らない方法を考えました。
解決策としては、最低3時間は連続して寝ることを目標とし、寝れないことについて自分自身にプレッシャーをかけないようにしました。
また、自分が寝る前に赤ちゃんにミルクを多めにあげました。
ミルクの方が4~5時間まとめて寝てくれたからです。
また、寝返りができる頃、産後3、4ヶ月後からは、沿い乳をするようにしました。
沿い乳ができるようになると、ほぼ寝た状態で授乳ができ、とっても楽でした。
イライラの症状については、友人や実母や姉に、話をきいてもらうことで、ストレス発散していました。
女性は、誰かに話すとストレス発散になるので、誰かと話すことが重要だと思います。
まとめ
産後うつに当てはまる症状が多い場合は、早めに病院に行きましょう。
軽い症状の場合は、睡眠を多くとることを心がけましょう。