出産を終えた後、
「義理の両親に子供を抱かせたくない!」
と思ったかと思えば
「なんで私はこんなことを思うんだろう」
と自己嫌悪に陥ったりしていませんか?
それは、まさに「ガルガル期」の症状です!!
目次
「ガルガル期」ってどんな症状
ガルガル期の症状は、母親が、出産後に子どもを守るために気性が荒くなる症状です。
他人に赤ちゃんを抱っこさせたくない
他人とは誰でしょう?
他人とは、ママにとって本能的に他人と識別してしまう人、
例えば、
- 義母
- 義父
- 義兄弟
- 義姉妹
- ベビーシッター
などです。また、夫も他人と識別してしまうことも稀にあるようです。
例えば、義母に赤ちゃんを抱っこさせたくない!
私に断りもなく勝手に赤ちゃんを抱っこしないで!
という気持ちが、まさしくガルガル期の症状です。
他人に威嚇する感じ
義母を敵視するのもガルガル期の症状です。
例えば、義母が孫見たさに赤ちゃんに会いにくることが嫌になってしまいます。
また、義母が赤ちゃんに触るだけでなく、赤ちゃんの衣類やおもちゃを用意することも、なぜか許せないというのもガルガル期の症状でしょう。
通常ならば、経済的にも助かるし、プレゼントをもらって嬉しいはずなのに、義母に赤ちゃんを取られてしまうという本能的な恐れから、義母を嫌悪してしまいます。
また、帰宅直後の夫が手を洗わずに赤ちゃんを抱っこしたり、赤ちゃんのほっぺたに頬ずりする様子を見て、ばい菌が赤ちゃんに移るのでは?
と必要以上に疑い、手を洗わない夫をすごい剣幕で怒鳴るのも、ガルガル期の症状でしょう。
ガルガル期は、夫との関係が悪くなることが多く、産後クライシスに陥る危険性が高まります。
ガルガル期の原因
ガルガル期の原因は何でしょうか?
ホルモンの変化
産後は、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンの分泌が急激に低下します。
このホルモンの変化が、情緒不安定や苛立ちが強くでてガルガル期の症状になりやすいようです。
子どもを守ろうとする動物的本能
母親は子どもを守ろうとする動物的本能があり、子どもを取られることをおそれます。
そのため、動物的本能で他人とインプットされやすい義母を敵視してしまいます。
一方、義母はガルガル期を理解していませんし、赤ちゃんを抱っこしたくて仕方ありません。
ママと義母の相反する気持ちが、ママのイライラに拍車をかけてしまうのです。
ガルガル期はいつまで?
ガルガル期は、赤ちゃんの生後6~9ヶ月頃まで続くようです。
まず、赤ちゃんが生後6~9ヶ月となれば、ママのホルモンバランスが安定します。
また、生後6~9ヶ月は、赤ちゃんの後追いが始まる時期になります。
赤ちゃん自身がママを求めている状況になると、
「この子は私のことが大好きなんだなあ。」
とわかるので、ママとしても嬉しくなり、また、安心感が生まれ、落ち着きを取り戻します。
また、赤ちゃんが色んなものに興味を示し、ちょっと目を離すとスリッパや床など汚いものを舐め始めるようになり、ばい菌管理が徹底できなくなり、多少甘くなります。
すると、夫が帰宅直後、手洗いをせずに、赤ちゃんを抱っこしても、以前のすごい剣幕で怒るというようなことはなくなります。
ガルガル期を乗り越えるポイント
義母との人間関係は一生続きますし、夫とも産後クライシスに陥らずに夫婦円満でいたいものです。
次のポイントを抑えてガルガル期を乗り越えましょう!
嫌なことをきちんと伝える
嫌なことをかかえると、ママにとって大変なストレスになりますので、嫌だなと思ったときに、直ぐに正直に伝えましょう。
ただし、伝え方は穏やかに丁寧に優しく言いましょう。
また、義母に直接言いにくい場合は、パパから言ってもらうようにしましょう。
赤ちゃんの世話以外のことをお願いする
義母が、産後のお世話をしてくれるときには、赤ちゃんの世話以外のことをお願いしてみましょう。
- 食事
- 洗濯
- 買い物
をお願いしましょう。
距離をおく
義母をどうしても嫌ってしまうようなことがあれば、距離をおきましょう。
もし、実家に帰省できるのであれば、実家に帰省しましょう。
実家にまで義理両親も押し掛けないでしょう。
友達に愚痴をきいてもらう
愚痴をきいてもらえる友達が言えば、聞いてもらいましょう。
少しはイライラが解消されます。
赤ちゃんの子守をお願いし、その場から離れて一人の時間を楽しむ
義母が、「赤ちゃんを抱っこするためにきたのにどうしていけないの?」など、
チクリを言われたときには、子守を2~3時間お願いし、思い切って外出してみましょう。
例えば、美容院、カフェに行くなど、一人の時間を楽しみましょう。
ストレス解消法をみつけて実行する
ガルガル期は、嫌なことを思い出してイライラしてしまいます。
そのときは、
- 好きなドラマを見たり
- 音楽を聴く
- 友達をおしゃべりする
など、ストレス解消法をみつけて実行しましょう。
ガルガル期にママが気をつけたいこと
ガルガル期は通常の状態よりもイライラし、義母や夫に強くあたってしまいがちです。
後で取り返しのつかないようなことがないように十分注意しましょう。
取り返しのつかないことを絶対に言わない
夫に義母の悪口を言うのは避けましょう。
義母の悪口は、夫を悲しい気持ちにさせますし、夫婦喧嘩の発端になってしまいます。
義母にやってほしくないことなどあったら、夫が傷つかないような言い方で伝えてみましょう。
例えば、本心では、義母に赤ちゃんを抱っこして欲しくないという理由であっても、
「育児疲れで、お義母さんに会うと気を使って疲れてしまうから、しばらく、お義母さんに会うのを遠慮したい」
など遠まわしに伝えてみましょう。
また、「腹痛と貧血、乳腺炎で疲れているから、しばらく、お義母さんに会うのを遠慮したい」
など体調が悪いと伝えてみてもいいでしょう。
また、どんなにイライラしても夫に取り返しのつかないようなこと
(例えば、「離婚」など)
は言わないようにしましょう。
どうしても我慢できないときは、夫に何も言わずに、実家に帰った方がマシでしょう。
穏やかに優しく伝えるように努力する
穏やかに優しく伝える努力をしましょう。
イライラすると、ちょっとしたことで、毒を吐いてしまいがちですので、穏やかになるように、自ら気をつけるようにしましょう。
しかし、夫に対しては、優しく伝える余裕がないかもしれません。
子どもが産まれ親になったのに、夫がまだ独身気分のような状態だと怒りがこみ上げて怒鳴ってしまうこともあるかもしれません。
ガルガル期は産後クライシスに陥る時期でもあります。
自分の怒りを抑えられないときは、怒りがある程度鎮まるまで、口論を避けましょう。
時間がたち、怒りが収まって冷静なときに夫と話し合うようにしてみましょう。
ガルガル期にパパが気を付けたいこと
パパ自身、ガルガル期のママに驚くことがあるでしょう。
手を洗わなかっただけで、どうしてあんなに怒っているのであろう。
風邪をひいたら、別室に追いやられてママが冷たいなど傷つくこともあるでしょう。
しかし、ママの症状は一時的なものです。
赤ちゃんがいるとしづらい家事を手伝う
赤ちゃんがいるとしずらい家事を手伝いましょう。
例えば、
- ごみ捨て
- 買い物
はパパでも手伝いやすいでしょう。
赤ちゃんをお風呂にいれる
赤ちゃんをお風呂にいれている間、ママは一人の時間を堪能でき、落ち着きを取り戻すことができます。
是非、赤ちゃんをお風呂に入れる役目を率先してやりましょう。
おむつを積極的に変えてみる
おしっこは簡単ですが、うんちのオムツの場合オムツの取替えは大変です。
特に、ウンチのときはより積極的におむつをかえる役目を担いましょう。
清潔に過ごす
ママは赤ちゃんの回りにばい菌が近づくのを極度に嫌います。
帰ったら必ず手を洗いましょう。
風邪のときは、赤ちゃんに近づかないようにし、マスクをしましょう。
オムツをかえた後も、手を必ず洗いましょう。
義母に伝える役目を担う
ママが義母に対して直接言いにくいことがある場合、ママの言い分を義母に伝える役目を担いましょう。
また、ガルガル期という症状についても、母親にきちんと説明しましょう。
体験談
私も、義母を嫌ってしまうガルガル期がありました。
赤ちゃんを抱っこして欲しくない、自分はなんて心の狭い人間なんだろう、とイライラ思ったものです。
ガルガル期の最中は、当人である私自身、ガルガルしているなあと認識していますが、イライラが収まりません。
また、いざ義母を目の前にすると嫌だなと思ったことは何もいえません。
私の場合、義母は遠方に住んでいたので、赤ちゃんと会う機会が少なく、それほど問題になることはありませんでした。
つまり、私の場合、義母と距離をおくという方法でガルガル期を乗り越えることができました。
また、夫に対しては、優しく伝えるように努力し、オムツ替えなどを協力してもらいました。
それでもイライラしているときは、
- 友達や実母に相談し
- 本を読んだり音楽を聴いたり
- 好きなものを食べて寝る
ことによって、気を紛らわしました。
そして、子どもが生後7ヶ月頃になると、落ち着きを取り戻し、義母に対してはイライラすることはありませんでした。
まとめ
ガルガル期で、義母に赤ちゃんを抱っこして欲しくない等、嫌なことがあれば、正直に伝えてみましょう。
義母に直接言いにくいときは、夫から義母に伝えてもらう、距離をおく、実家に帰省するなど検討してみましょう。