化粧品に入ってる「エタノール」は大丈夫?知っておきたい5つのこと

エタノールって危険!!??

お肌に悪いんじゃないの?
そう思っている人は多いかもしれません。

化粧品の成分表示を見てみると「エタノール」という文字が書かれていることが非常に多いです。

エタノールと聞くと理科の授業で使う化学的な成分や、病院などで消毒に使われる成分をイメージする方も多いですが、実際のところどうなのでしょうか?





 

目次

エタノールとは

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エタノールは多くの化粧品に高い配合率で使われている原料です。
化粧品で使われるエタノールはエチル・アルコールのことを指します。

刺激が強いというデメリットがありますが、多くのメリットがあるので今でも多くの化粧品に配合されています。

 

エタノールの役割

エタノールの役割は以下の通りです。

  • 抗菌作用
  • 清涼作用
  • 収斂作用 (毛穴や肌の引き締め)
  • 乳化作用
  • 防腐作用
  • 成分の溶解を助ける作用

このように様々な役割を果たしています。。
手軽に安価で配合することが出来て、効果がたくさんあるので化粧品の成分としてメジャーになっているんですね。

 

植物エキスの抽出に使われることも

エタノールはそのまま化粧品に配合されるだけでなく、使用する植物エキスの抽出に使用されることもあります。
通常、エタノールをその効果を出すために配合されている場合5%~15%の配合量です。

化粧品の全成分の中で多い配合量なので、成分表示の前の方に名前が来ます。
一方で植物エキスの抽出にエタノールが使われている場合は成分表示の後ろの方に来ます。

この場合、エタノール独特の清涼感は感じず、お肌への刺激は弱めです。
ただし人によっては1%でも刺激を感じることがあるので注意は必要です。

 

 

エタノールが入った化粧品の見分け方

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化粧品の商品説明に「エタノール」の有無が書かれていることは少ないです。
それではどのようにしてエタノールが配合されているのか見極めるのでしょうか?

 

アルコールはエタノール

エタノールは他の成分に比べて見分け方が非常に簡単です。
エタノールとは一般的にアルコールとも呼ばれているので

「アルコールフリー」「ノンアルコール」「アルコール無添加」
などが商品説明に書かれていればエタノールは入っていません。

成分表示にもエタノールは「エタノール」とはっきり書かれているので非常に分かりやすいです。

 

フェノキシエタノールという表記があった場合

「フェノキシエタノール」は名前にエタノールと入っていますが、構造や性質が大きく異なる別の成分です。

アルコールフリーと書かれている化粧品でも防腐剤として フェノキシエタノールが配合されていることがあります。

植物由来の成分ですが、お肌に刺激を感じる方もいるので注意が必要です。




 

エタノールのメリット

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エタノールの役割から得られる主なメリットをご紹介します。

抗菌作用

お肌に存在する菌に働きかけます。
ニキビケアなどに効果を発揮するので、ニキビケア化粧品にはエタノールが配合されている事が多いです。

 

清涼作用

お肌に清涼感(すーすーした感じ)を持たせる作用です。
夏場などに化粧品を使った時、スッキリ感を出したいなら嬉しいメリットです。
化粧品のベタつきを抑える役目もあります。

 

収斂作用(しゅうれんさよう)

毛穴やお肌を引き締める作用です。
エタノールを配合した化粧品を使うと、キュと引き締まる効果があります。
毛穴ケアをしたい時にもエタノールは効果を発揮するのです。

 

防腐作用

エタノールは防腐力を高める役割があります。
お肌への毒性が比較的低く、手軽に防腐力を上げられるのがエタノールの特徴。
逆にエタノールが配合されていない製品は、防腐力を高めるために毒性の強い防腐剤を使用している可能性もあります。

 

 

エタノールのデメリット

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メリットが多いエタノールですが、デメリットもあるので注意が必要です。

刺激を感じることがある

エタノールは敏感肌の人が使うと刺激を感じやすい成分です。
エターノールには揮発性(きはつせい)というすぐに蒸発をするという性質があります。

清涼感を出したり皮脂を取るには良いのですが、敏感肌の人が使用すると刺激を感じやすいです。
アルコールフリーの化粧品が敏感肌の人に良いのはそんなエタノールが配合されていないからなのです。

 

皮脂を取り過ぎることがある

エタノールの揮発性にはお肌の皮脂落とす作用があります。
オイリー肌の人には嬉しい効果ですが、皮脂を取り過ぎることも。

特に乾燥肌の人は要注意です。
必要以上に皮脂を落とすと、お肌に本来必要な皮脂までなくなって乾燥を招いたり、過剰な皮脂分泌が行われてしまう可能性があります。

そしてお肌は乾燥しすぎると逆に脂を出そうとして脂性肌の原因にもなってしまうので、しっかりと保湿クリームなどを使って保湿するようにしましょう。

 

 

使うべき?使わない方が良い?

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まずエタノール配合の化粧品でお肌に刺激を感じてしまう人やお肌の乾燥が気になる人は使わない方が良いです。

しかし

・オイリー肌の人がお肌の油をしっかり落としたい
・暑い時期にスッキリする化粧品を使いたい

には高い効果を発揮します。

また、毒性でいうとそれほど高くないので、別の危険な成分を使うよりはエタノールを使うほうがマシという声もあります。
エタノールは自分のお肌の状態と相談しながら使えば効果的なこともあるので、上手に付き合っていきたい成分ですね。