開封後、1年以上経った化粧品を使っていませんか?
古い化粧品は菌の温床。
使うたびにお顔に大量の菌を塗っているかもしれません。
今回は化粧品を安全に使うために化粧品の使用期限と保存方法についてまとめてみました。
目次
化粧品が腐る原因
化粧品が腐る原因は『酸化』と『菌の繁殖』です。
酸化
特に油分を多く含む化粧品に言えることですが、空気に触れることで油が酸化していきます。
酸化が進むと、お肌にとって刺激になるものが発生したり、品質が劣化していきます。
菌の繁殖
化粧品はお肌に良い影響を与えるものなので、栄養がたっぷり含まれています。
スキンケア用品だけでなく、メイク用品など全般に言えることです。
お肌には良いことですが、菌にとっての栄養にもなっています。
菌がたっぷり繁殖した化粧品は、使う度にお肌に大量の菌を塗ってしまいます。
古い化粧品を使うリスク
酸化したり菌が繁殖した化粧品を使うのはリスクがたくさん。
ラベル
- ニキビ
- かぶれ
- かゆみ
- 炎症
- 発疹
- 肌荒れ
- シミ
- 色素沈着
- くすみ
- 目や口などの粘膜に菌が付着して炎症
一例を並べましたが、見るだけでも恐ろしいですよね。
コレ全部、腐ったコスメを使うことで起こりうるリスクです。
化粧品の使用期限
化粧品は消費期限が書いてあるものが少なく、長く使っても大丈夫なイメージがありますが、時間が経つごとに劣化し、効果を落としてしまうばかりかお肌に刺激を与えることもあります。
開封前と開封後で期限が違う
食品と同じように化粧品も、開封前と開封後で使用期限が異なります。
開封前の場合、特に記載がなければ使用期限は『3年』です。
薬事法で使用期限を記載しな場合は未開封の状態で3年品質が維持されることが義務付けられています。
しかしこの3年はあくまでも目安ですし、製造日が書かれていなければ流通期間がわからないので、製造からいつで3年なのかわかりません。
長い間保管していた化粧品を使う時は、商品の状態や使用感に気をつけて使いましょう。
開封後の使用期限は、商品によって異なります。
基本はメーカーの指示に従いますが、特に記載のない場合は以下を参考にして下さい。
スキンケア用品
開封後の使用期限まとめ
- 化粧水、洗顔料⇒6カ月
- お風呂場や洗面所に置いている場合⇒3ヶ月
- 美容オイル⇒3ヶ月
- エアレスタイプのオイル⇒1年
- 日焼け止め⇒6カ月
化粧水、洗顔料などは開封後6ヶ月が使用の目安です。
ただしお風呂場や洗面所に置いていると劣化しやすいので3ヶ月が目安。
オイルや油分を多く含むものは酸化しやすいので3ヶ月が目安。
エアレスタイプで空気に触れない工夫がされているものでも、長くて1年です。
ちなみに日焼け止めは6ヶ月が目安。去年の日焼け止めを使うのはNG!
メイク道具
アイテムによって異なります。
ラベル
- リキッドファンデーション⇒6ヶ月
- パウダーファンデーション⇒1年
- フェイスパウダー⇒1年
- アイシャドウ、チーク(パウダータイプ)⇒2年
- アイシャドウ、チーク(クリームタイプ)⇒6ヶ月
- アイブロウ⇒1年
- ペンシルアイライナー⇒1年
- リキッドアイライナー⇒3ヶ月~6ヶ月
- マスカラ⇒3ヶ月
- 口紅⇒2年
- グロス⇒6ヶ月
- マニキュア⇒1年
特に注意するのが目や口の近くで使用するコスメです。
菌を持った場所で使用するので、劣化が早くなります。
口紅やペンシルアイライナーは使った部分が削れるので長めに使えます。
腐った化粧品の判断方法
「化粧品が腐る」という状態が具体的にどういうことなのか。
判断方法はこちらです。
開封からの期間
まず目安にするのは開封してからの期間です。
上記の使用期限を超えているものは品質が劣化している可能性があります。
大幅に超えているものは腐っている可能性大なので要注意です。
見た目
一番簡単な判断方法は見た目です。
成分が分離していたり(もともと分離しているものは除く)
開封時と比べて色が変化していたら腐っています。
匂い
今までになかったすっぱい匂いがしたら確実に腐っています。
それ以外でも、匂いが変わった気がしたら腐っている可能性が高いので要注意です。
使用感
今までと使用感が変わっていたり、刺激を感じるようになったら腐っている可能性が高いです。
化粧品には保管方法がある
化粧品は保管方法によって、清潔に使える期間が大きく異なります。
説明には「蓋をしっかり閉め、高温多湿や直射日光を避けて保管して下さい」など書かれていることが多いのですが、見逃している方が多いのが現状。
そんな化粧品の保管方法を具体的にまとめてみました。
(保管方法は一例です。基本はメーカーの指示に従って下さい)
洗面所で保管はNG
洗面所で保管は湿気が多く、温度の変化が多い場所。
化粧品を保管する環境としては最悪です。
スキンケアやお化粧は洗面所ですることが多いので置いてしまいがちな場所ですが、なるべく使う度に水気を拭きとって部屋に持ち帰りましょう。
化粧品を置くべき場所は?
化粧品を置くのにベストなのは温度の変化が少なく、湿気が少なく、直射日光が当たらない場所です。
リビングやベッドルームの引き出しやコスメボックスなどがオススメです。
蓋やキャップをしっかり閉める
意外と忘れがちなのがコレ。
蓋やキャップをしっかり閉めずに保管すると、空気が入って酸化したり、細菌が入って菌が繁殖します。
使用後は蓋やキャップをしっかり閉めて保管しましょう。
冷蔵庫で保管ってどうなの?
化粧水などを冷蔵庫で保管するのはモデルも実践している美容法です。
暑い時期、冷やした化粧水を付けるのは気持ち良いし、毛穴が引き締まりますよね。
しかし化粧品の冷蔵庫保管は基本的にNGです。
メーカーは常温で保管される前提で商品を開発しているので、低温で保管すると成分が分離したり品質が変化する可能性があります。
商品説明に冷蔵庫保管の指示がない限りは、常温で保管しましょう。
長く清潔に使うコツ
同じ化粧品・同じ保管方法でも、使い方によって腐るまでの期間は異なります。
なるべく清潔に使うためのコツはこの4つです。
菌があるものを触れさせない
菌があるもの=ほぼ全てのものです。
お肌、髪、ブラシ、パフ、洗面台などには菌がついています。
ポンプ式やボトル式の場合、取り出し口には何も付けないようにしましょう。
メイク道具などは付けないのは難しいですが、お肌やブラシを清潔な状態にするなど菌をなるべく化粧品につけないように注意しましょう。
出しすぎたものを戻さない
使う時、出しすぎたものをついつい容器に戻していませんか?
一度容器から出した化粧品は、手や空気から菌が付着しています。
菌が入った化粧品を容器に戻すと、中でどんどん繁殖してしまいます。
出しすぎても容器に戻すのは絶対にNGです。
こまめに拭く、洗う
化粧品の容器や取り出し口は皮脂などで汚れがち。
汚れているなぁと感じたら清潔なコットン等で拭き取りましょう。
お風呂場で使うシャンプーや洗顔料は水垢やカビがつきやすいので特に注意。
メイク道具のブラシやパフもこまめに洗って菌の繁殖を防ぎましょう。
適度な防腐剤が入った化粧品を使う
防腐剤と聞くとお肌に悪いイメージがありますが、化粧品の品質を維持するには必要なもの。
お肌に刺激が少ない、適度な防腐剤を使用したコスメを使用するのが安心です。
安全な防腐剤を使った化粧品の選び方はこちらをご確認下さい。
化粧品は保存方法や使い方によって、清潔に使える期間が大きく変わります。
正しい方法を実践して、安全に化粧品を使いたいですね。