毎日のスキンケアになんとなく使っている乳液。
乳液には様々な種類や配合成分があり、効果が大きく違ってくるってご存知でしたか?
今回はそんな乳液の種類と成分を比較して、あなたにピッタリな乳液の探し方をご紹介します。
目次
乳液の種類は大きく分けて3つ
乳液には大きく分けて3つの種類があり、それぞれお肌に与える効果が違っています。
乳液選びの大前提として、まずは乳液の種類を確認しましょう。
保湿乳液
一般的に言う『乳液』は『保湿乳液』のことを指す場合が多いです。
油分と保湿成分を中心に構成されており、化粧水後、お肌に蓋をして水分の蒸発を防ぐ目的で使用します。
夜にスキンケア後にお肌に蓋をするために使用する時は保湿乳液を選びましょう。
朝はお好みで今から紹介するUV乳液やティント乳液を塗ってもOKです。
UV乳液
通常の乳液の成分に加え、紫外線カット成分やメラニンの合成を抑える成分が含まれた乳液のことを指します。
『乳液』というより『日焼け止め』と呼ばれることの方が多いかも。
保湿乳液よりは保湿効果が弱くなりがち。
基本的に外出前の紫外線対策として使用します。
ティント乳液
通常の乳液の成分に加え、化粧下地成分が含まれた乳液のことを指します。
乳白色ではなく、うっすら肌色がついた商品が主流。
化粧品の刺激からお肌を守ったり、化粧品のノリや持ちを良くする効果があります。
保湿乳液よりは保湿効果が弱くなりがち。
基本的にメイク前の化粧下地として使用します。
朝と夜で乳液は変えるべき?
最近では朝用・夜用の乳液が売っていたりしますが、基本的には保湿乳液1本あれば変えなくてOKです。
お肌の状態を見ながら調整する必要はありますが、朝と夜に使う乳液は同じものでも大丈夫。
夜に乾燥が気になる方は乳液の後にクリームでさらに保湿するのがオススメ。
朝の時間を短縮したい方はUV乳液やティント乳液を活用しましょう。
乳液とクリームって何が違うの?
乳液とクリームは似たような目的で使われますが、実は少し違います。
まず『お肌に水分や美容成分を与え、蓋をする』という役割は同じ。
大きく違うのは油分の量です。
乳液よりクリームの方が油分の割合が高く、お肌を潤す効果は高いですが、使用感が重くべたつく事もあります。
両方使用する場合は乳液→クリームの順番で。お肌全体のベタつきが気になる人は乳液だけの使用がオススメです。
クリームは夜や乾燥が気になる時に乳液の上から使ったり、乾燥しがちな部分にポイント使いするのに便利です。
乳液に含まれる成分
続いて乳液に含まれる成分についてまとめてみました。
配合されている成分によって効果が大きく変わってくるので、気になる乳液がある時は成分表示を確認してみましょう。
油分
乳液の全成分の10~30%程度は油分でできています。
化学的な成分よりも、以下のような植物性・動物性の油分がオススメ。
ホホバオイル
皮膚への浸透力が高く、ベタつきが少ないオイルです。
医療現場で使われているほどお肌に優しく、馴染みが良いので敏感肌の人にもオススメです。
ツバキオイル
オレイン酸、テオフィリンなどの保湿成分、サポニンなどの殺菌成分が含まれているのでニキビ対策や高い保湿効果を求める方にオススメです。
オリーブオイル
ビタミン、ミネラル、ポリフェノール等が多く含まれています。
抗酸化作用が高いので、エイジングケアにもオススメです。
スクワラン
人間の皮脂に近い成分で、優しくお肌に潤いを与えて蓋をしてくれます。
敏感肌の人にもオススメです。
保湿成分・美容成分
乳液の美容効果をさらに上げるために追加で配合された成分です。
セラミド
お肌に元々存在している成分です。
角質層の細胞と細胞の間で水分・油分を抱え込み、スポンジのような役割を果たします。
保湿力をさらに高めたい方にオススメです。
ヒアルロン酸
1gで2~6Lの水分保持力がある成分です。
安価で手軽に配合できるため、多くの化粧品に配合されています。
保湿力をさらに高めたい方におすすめです。
コラーゲン
お肌に元々存在している成分です。
ハリや弾力を保つ役割を果たします。
シワやお肌のたるみなどのエイジングケアをしたい方にオススメです。
ビタミンC
ビタミンは人間に必要な栄養ですが、体内で作ることはほとんどできません。
シミの原因となるメラニンの生成を抑制したり、コラーゲンの生成をサポートする役割があります。
過剰な皮脂の分泌を抑えたり、抗炎症作用も持っている万能な美容成分です。
美白したい方、エイジングケアをしたい方、ニキビケアしたい方にオススメです。
プラセンタ
豚、羊、馬などの胎盤から採れる成分です。
保湿・皮膚の血行促進、新陳代謝アップなどの効果があります。
お肌をより健康にしたい方、エイジングケアをしたい方にオススメです。
結局どの乳液を選べば良いの?
まず大前提として、化粧水後の保湿が目的なら『保湿乳液』を使用しましょう。
UV乳液、ティント乳液は朝のスキンケア下地としての役割が強いです。
あとは目的に応じて、成分や商品説明を読んで自分に合うものを探しましょう。
『保湿』
を重視するなら油分が多く、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が含まれたもの。
『アンチエイジング』
を重視するならコラーゲン、ビタミンC、プラセンタなどのエイジングケア成分が含まれたもの。
『美白』
を重視するならビタミンCなどの美白成分が入っているもの。そして日中のUV乳液をしっかりと。
『ニキビケア』
を重視するなら油分は控えめでビタミンCなどの抗菌作用・抗炎症作用のある成分が含まれたもの。
もしニキビに悩む20代の方が保湿・アンチエイジング効果を重視した乳液を選ぶと、油分でニキビが増えてしまいます。
乾燥と敏感肌に悩む方が美白効果を重視した乳液を選ぶと、お肌が乾燥したり刺激を感じてしまうことがあります。
自分が目指すお肌や今のお肌の状態を考えながら、何種類か試して比較し、自分にピッタリの乳液を選ぶのが、お肌にとって良い方法ですよ。