恋愛や結婚生活でしばしばあるのが、「どうして言ってくれなかったの!」というやり取りです。
相手の言葉の足りなさに激怒したり哀しくなる一方で、自分自身も「相手を想うからこそ」と口をつむんでしまう事がありますよね。
けれど、それは本当に相手のためなのでしょうか?
男女関係では、どんなに言いにくくても言葉が必要になる場面があるんですよ。
目次
言葉の不足で嫌な思いをしているのは「相手」
「自分さえ我慢すればいい」
「誤解されても嫌な思いをするのは、自分だから」
と思っていたら、大間違いです。
言葉を伝えられなかったせいで傷付くのは、あなたではなく、相手です。
「相手の事を想って言わない」という思い込みのせいで、あなたは彼や夫を傷つけているんですよ。
言葉は情報の共有
言葉の役割には、意思疎通ともう一つ、「情報の共有」があります。
言葉を伝えるという事で、相手に情報を伝えて、正しい言動が取れるように導いてあげる事ができるのです。
つまり、言葉を伝えないという事は、相手への情報を隠し、身動きを取れなくさせるという事なんですよ。
情報が共有できないと不安や疑念が生まれる
言葉が不足して、情報が共有できないと相手の中から不安や疑念が沸き起こります。
相手の様子が明らかにおかしいのに、おかしい理由が分からないと、相手の様子と自分の持っている情報との間に不一致が生じます。
人間は矛盾に対して拒絶感を示す性質があり、何とか一致させるように自分の中で整合性をつけようとします。
それが、「~かもしれない」という不安や疑念を生み出すのです。
マイナスの感情は持っているだけで人間を苦しめ、そこから解放されるために必死になり、頭の中がいっぱいになってしまいます。
言葉の不足は、相手から余裕さえも奪う事になるのです。
男女関係で言葉が必要になる5つの場面
それでは、具体的にどういう場面で言葉が必要になってくるのでしょうか?
恋愛や結婚生活など男女関係で伝えなければならない情報は大きく分けて5つあります。
体調が悪い時
風邪でしんどかったり、ストレスが溜まって疲れている時など、体調が悪い時は、早めに彼や夫に伝えるようにしましょう。
特に片頭痛持ちの方、月経前症候群が辛い方は、きちんと事前に伝えておくようにしましょう。
体調が悪い時、人間はしかめっ面になったり、あまり好ましくない顔つきになります。
体調が悪いという情報を伝えていないと、相手は、自分のせいで不機嫌になっていると傷付いてしまいます。
また、自分との時間が楽しくないと勘違いする場合もあるでしょう。
心配させまいとして言わなかったせいで、相手は心配する以上に悲しい思いをさせられるのです。
トラブルが起きた時
家庭の中での問題や仕事でのトラブルなど、自分自身に起きた大きなトラブルは彼や夫に伝えた方が良いでしょう。
トラブルが生じると、解決のために多くの時間や労力が必要になります。
相手に伝えておかないと、彼は、どうして自分との時間を削減されているのだろうと不安になります。
また、明らかに辛そうにしているのに、その理由を教えてもらえないと、自分は信用に足る人間ではないと、存在価値自体を否定された気持ちになります。
言いにくいのであれば、「ちょっとトラブルが起きて大変なんだ」とトラブルが生じた事のみ伝えるようにするだけでも全然違いますよ。
心配している時
次は、逆にトラブルや体調不良に見舞われた相手に対する言葉です。
体調不良の相手を気遣かってそっとしておいたのに、「どうして心配もしてくれないの」と責められた事はありませんか?
心配している時は、「心配しているよ」と言葉でしっかり伝えましょう。
人間は、恋愛において、相手に関心を持ってもらいたいという欲求を持っています。
自分がピンチの時に声かけがないと、関心をもってもらえてないんだという疑念が出てくるのです。
そっとしてあげたい時も、
「心配しているよ。私は側にいるから、いつでも頼ってきてね」と一言伝えておきましょう。
イライラしている時
女性に気をつけてほしいのが、イライラしている時です。
ホルモン変化の激しい女性は、1ヶ月の間で大きく感情が変化していきます。
訳も分からずイライラする時が女性にはあります。
しかし、男性からすれば、理由もなくイライラされる事ほど辛く腹が立つ事はないのです。
イライラしている時は、その旨を伝えて、相手の感情を不用意にかき乱さないようにしましょう。
相手の本意が分からない時
男性と付き合っていると、
「どうしてこんな事言うんだろう」
「どうしてこんな態度取るんだろう」
と言動の意味が分からない時があります。
相手の本意が分からず、もやもやして、自分の中で無理矢理つじつまを合わせてしまうのが女性です。
お互いに情報が不足している状態は、恋愛や結婚生活において最も危険です。
分からないと思う事があれば、素直に聞くようにしましょう。
自分が情報を求める事で、相手も「情報不足だった」という情報が手に入り、お互いに必要な情報を共有できるようになるのです。
最後に
私も夫と喧嘩になる大きな原因が言葉の不足でした。
体調が悪いと言っているのに、放置する彼に「どうして心配もしてくれないの」と怒ったり、
イライラしている私に対して「なんでそんな態度取られなきゃならないんだよ」と怒られたりがしょっちゅうでした。
お互いに、些細な事でも事前に伝えておくようにしただけで、喧嘩は激減したんですよ。
これからは、「相手のため」に言葉を伝えるようにしてくださいね。