小学校で英語が教科化!2018年から日本の英語教育制度が変わる!

ここ数年街中で多くの外国人観光客を見かけますよね。

また2020年の東京オリンピックにむけて、さらに多くの観光客が日本に訪れることが見込まれています。

そんななか、2018年から小学校の英語の制度が変わると発表がありました。

その制度についてみていきましょう!

 



目次

 

小学校の英語は2018年からこうなる!

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小学校で英語が教科化!

通信簿の点数も付くようになる!

親としては嬉しい反面焦ってしまう情報ですね。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、小学校の英語はどのようになっていくのか、見ていきましょう。

 

小学校3年生から

2018年度から小学校3、4年生で「外国語活動」という名の英語の授業が週に1、2コマ導入されます。

3年生からの英語では評価はつきません。

活動ということなので英語に親しむ歌やゲームなどが中心になるのではないかと思われます。

この「外国語活動」は2011年に小学校5、6年生に週1回必修化されたものの低学年化です。

 

小学校5・6年生

では、小学校5、6年生ではどのようになるのでしょうか?
週3コマ程度の必修教科となり、更に成績が付くのです。

教科書を使って進めていく授業で、現在の中学英語の一部前倒しもあります。

参考:文部科学省

 

授業時間の確保という新たな問題点には、文部科学省はモジュール授業という形で対応することを提案しています。

モジュールとは、授業と授業の間の10分や15分の時間のことです。

例えば、

  • 朝の学活
  • 授業開始までの間の15分間
  • 2時間目の休み時間の15分間
  • 帰りの前の15分間

など工夫をして英語授業の時間を確保することが望まれます。

2006年度から既に英語授業を実施している東京都港区では、小学校1年生から6年生まで週に2コマの英語授業(国際科)が行われております。

区が英語教育の特別区(特区)となっており、独自に作った教科書を使い、NT(ネイティブティーチャー)によるオールイングリッシュの授業を行っています。

各学校により月曜日を7時間にして授業時間を増やしたり、モジュール制を採用している学校もあります。

モジュールの時間は通常の授業(45分)で習ったことの反復練習や発音やリスニングの練習に向いているといいます。

文部科学省による小学校英語の目標の一つは具体的には、「自分の家族や1日の生活について英語で質問し、答えられるようにすること」です。





 

中学・高校・大学につながる英語力

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小学校の英語教育というのは、それ単体で終わる話ではありません。

もちろん、小学校を卒業した後の中学、高校、大学の英語教育にまで関わる話ですよね。

どのように上位校へ英語教育をつなげていくか、見ていきます。

 

2018年からの中学英語

中学では、授業を英語で行うことを基本としています。

中学の英語授業を全て英語で行うことができるように、先生の教育が必要かつ急務だと言われています。

文部科学省による中学英語の目標は
「身近な事柄を理解し、簡単な情報のやり取りや表現ができる能力を身につけること」となっています。

具体的には
「短い新聞記事やテレビニュースを見て概要を英語で伝えられること」が目標の一つです。

 

2018年からの高校英語

中学から引き続き、授業は全て英語で行うことが基本です。

より高度な活動(発表、討論)などを行います。

文部科学省による高校英語の目標は

  • 幅広い話題に対し抽象的な事柄も含め情報交換ができる能力
  • 英語話者に対しある程度流暢に会話が出来る能力を付けること

です。

具体的には「時事問題について英語で議論したり発表したりできること」が目標の一つです。

 

大学受験まで変わる!

英語教育の最終段階の大学、その受験までが変わってしまうようです。

文部科学省は2015年に中学に入学した生徒が、大学を受験する年2020年度より受験での英語の出題を大きく変えることを検討しています。

外部の英語検定試験を大学入試に導入することになりそうです。

TOEICやTOEFL、ベネッセのGTECなどは

  • 聞く
  • 話す
  • 読む
  • 書く

の4技能を全てバランスよく評価するテストだからということです。

TOEIC780点以上、TOEFLiBT71点以上で大学入学希望者学力評価テスト(仮称;現在のセンター試験)の英語は満点扱いになる、などといいます。

大学に入ってももちろん英語は終わりません。

筑波大学では既に全ての授業のうち2割以上を英語で実施しています。

東京工業大学では2016年4月から修士課程の主要科目16科目の講義を英語で行うと発表しており、全学的な講義の英語化を2019年度末までに実施するといいます。

他にも多くの大学で英語で行われるゼミや専門知識を学ぶ講義などが増加しつつあります。

 

 

まとめ

小学校で英語が教科化され評価も付くようになると、その後の英語教育も受験体制も変わってきます。

中学受験で英語を採用する学校も増えてくるでしょう。

中学、高校では英語の授業は英語で受けることになり、大学受験でも4技能が問われるようになります。

更に大学での勉強も英語で行うことが増えてくるのです。

新たな取り組みで問題点や不安はいっぱいあるでしょうが、今後の英語教育に期待を持つことの方が大事だと思います。