自分では暑くもなんともないのに、「暑い?」なんて聞かれることありませんか?
その原因は顔がほてって赤く見える赤ら顔。
目で見てわかりやすい肌トラブルであるため、コンプレックスに感じる女性も多いですよね。
今回のテーマはこの赤ら顔についてです。
原因や対策方法についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
赤ら顔とは
冒頭にもあった通り、赤ら顔とは顔がほてって赤くなった状態。
暑かったり緊張したりして赤くなるのとは違い、季節を問わずほぼ常時赤みが見られるのが特徴です。
そう聞くと、それだけ?
と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、赤ら顔による精神的苦痛は計り知れません。
次項ではその一部を紹介します。
赤ら顔の「困った!」
赤ら顔になってしまうと、「困った!」と思い悩んだり苦痛を感じる機会は少なくありません。
以下に簡単に箇条書きさせていただきます。
- 「暑がっている」と思われる
- 緊張していると勘違いされる
- 赤面症であるなどの勘違いされる
- 幼顔に見える
- 変なメイクをしていると思われる
- 清潔感がないように見える
- 痛々しく見える
上記はほんの一部です。
もしかしたら、それぞれ一つ一つは大したことないかもしれません。
しかし、これらが複数になって常に悩みの種となってついてきたら?
そのストレスはかなり大きいものでしょう。
赤ら顔は
- 本人の気にし過ぎ
- 周囲の何気ない一言
によって、症状以上の苦痛をもたらすものです。
精神衛生上、早急に対処することが望ましいですね。
まずは、赤ら顔の原因について考えてみましょう。
赤ら顔の原因とタイプ
赤ら顔の原因とはなんでしょうか?
実は、赤ら顔にはいくつかのタイプがあり、原因はそれぞれ異なるのです。
まずは自身の赤ら顔タイプを判別する必要があります。
肌荒れタイプ
- 肌がつっぱっる
- 皮がむけてしまう
- 何かにかぶれてしまった
などの肌の異常によって赤みを発生しているタイプです。
敏感肌の人に良く見られ、合わない化粧品などの原因となる要素を除去することで、比較的速やかに改善が見られます。
生まれつきタイプ
色白肌に多い、生まれつき頬がほんのり赤いタイプです。
ほとんどが遺伝によるもので、程度は人それぞれ。
うっすら桃が熟したようなタイプや、真っ赤なりんごのような場合もあります。
特に痛みやかゆみはないと言われています。
脂漏性皮膚炎タイプ
オイリー肌で毛穴も大きめの人によく見られます。
- 脂っぽいのにカサカサする
- 湿疹
- かゆみ
- べたつき
などを併発します。
皮脂の分泌異常や、マラセチア菌というカビの一種に感染したことが原因となります。
ニキビ跡タイプ
ニキビそのものや、ニキビ跡の赤みが残っているタイプです。
慢性的にニキビができやすい人に多く、ニキビがある状態が長期間にわたって続くことで色素沈着が起こり、赤ら顔になります。
その他
あまり知られてはいませんが、紫外線によって皮膚の毛細血管が増えて赤ら顔に見える場合もあります。
じっくりと見てみると、赤い線をたくさん書いたように見えるのが特徴。
全体的に赤黒く、くすんだ印象を与えます。
自分の赤ら顔タイプは判別できましたか?
タイプが分かれば原因もわかりますね。
そして、原因が掴めれば対策方法も見てくるものです。
次項はタイプ別の対策を紹介します。
赤ら顔のタイプ別対策
赤ら顔がタイプによって原因が大きく異なるのと同様に、対策方法もタイプによって異なります。
なかにはセルフケアで軽減するものもあれば、専門家に頼らなければ治らないものもあります。
詳しくは以下を参考にしてください。
肌荒れタイプの対策
このタイプの人の多くが敏感肌さん。
原因となる要素を除去することで改善が見られるため、一番大切なのは赤ら顔になる原因をあらかじめ避けることです。
まず、新しい化粧品を使用するときはパッチテストを忘れずに行ってください。
赤ら顔を最低限予防することが可能でしょう。
また、過度の乾燥も大敵です。
季節、体調、ホルモンバランスに合わせた保湿をしっかりと行うようにしてください。
保湿は水分と油分のバランスに注意すること。
どちらが欠けても正しい保湿とは言えません。
また、日常的に肌への摩擦やダメージとなる習慣・行動を避けるようにしましょう。
生まれつきタイプ
遺伝が大きく関与しているこのタイプは、化粧品やセルフケアで改善することはほとんどありません。
ただし、年齢とともに徐々に赤みが薄くなる傾向があると言われています。
このタイプは赤みそのものにかゆみなどが出る場合がないのが良い点とも言えます。
赤みの程度にもよりますが、赤みを自然に見せるメイクテクニックを磨くことが一番良い対策でしょう。
自分で研究を重ねるのもいいですが、コスメカウンターでBAさんに相談したり、化粧品メーカーなどが開催しているメイクレッスンに参加するのもおススメです。
- 赤みを生かす
- 赤みを消す
テクニックを会得しつつ、あなたの女子力をさらに向上させる良い機会にもなるはずです。
脂漏性皮膚炎タイプ
先述の通り、このタイプはオイリー肌の人や毛穴が大きい人に多いようです。
ビタミンC配合の化粧水を使ったりビタミンCをイオン導入することである程度改善できます。
また、脂っぽい食事などを避けることも効果的でしょう。
しかし、肌質や毛穴の大きさは体質的なもの。
肌質そのものを根本的に変化させたり、毛穴を小さくすることは少し難しいでしょう。
それを考えると、このタイプの赤ら顔が完全に治ることも難しいと言えます。
気になる場合は専門医を受診することも考えましょう。
また、カビの一種であるマラセチア菌は皮脂や汗で増殖し、ニキビとは異なる小さい吹き出物を広範囲に発生させ、赤ら顔の原因となります。
この吹き出物はニキビと異なり芯はなく、放っておいても治ることはありません。
ニキビだと思って間違ったケアを続けると、違うトラブルを引き起こすこともあります。
いつまでも治らない吹き出物に悩まされた場合、専門医を受診してください。
マラセチア菌による炎症の場合、抗菌剤を処方され、きちんと使用すればすぐに治ります。
マラセチア菌の増殖予防のためには肌を清潔に保つこと。
だからと言って過剰に洗顔をしてはいけません。
肌の乾燥を招くだけではなく、皮脂の過剰分泌も引き起こします。
加えて、
- タオル
- 枕カバー
- シーツ
などにも着目しましょう。
こまめに交換して清潔な状態を保つこと。
そして、肌触りのよい綿のものなどを選び、肌への負荷を小さくすることです。
これらに気を付けるだけで、マラセチア菌の増殖を抑えるだけではなく、様々な肌トラブルにも効果が見られるはずです。
ぜひ、実践してみてください。
ニキビ跡タイプ
ニキビそのものやニキビの跡が色素沈着したもの。
新陳代謝によって3~5年で徐々に消えていく可能性もあります。
まず一番大切なのは、ニキビをこれ以上増やさないためのケアをすること。
そして、今あるニキビをつぶしたり、触ったりなどして刺激を与えずに治療することです。
それさえ気を付けていれば、徐々に赤みは消えていくでしょう。
どうしても気になる場合は、脂漏性皮膚炎と同様、ビタミンCのイオン導入が効果的です。
その他
紫外線によって毛細血管が増えて赤ら顔になった場合、これを化粧品で軽減することはまずできません。
メイクで隠すか、気になる場合はレーザー治療を検討しましょう。
血管拡張やたるみに効果のあるジェントルヤグレーザーや、赤アザや血管拡張の治療に使用される色素レーザーなどが治療に使用されるようです。
美容皮膚科で受けられる治療ですが、その治療方針や費用は医師・クリニックによって異なります。
事前のカウンセリングはきっちりと納得いくまで行ってくださいね。
まとめ
思いもよらないストレスとなる赤ら顔。
そのタイプは様々です。
赤ら顔に悩んでいるときのポイントは以下の通り。
- 自分のタイプを見極めること
- タイプに合った対策で治療と予防をすること
- メイクで自然に見せるようにすること
赤ら顔は場合によっては完治が難しいもの。
うまく付き合っていく方法も考えなければなりません。
そんな女性の味方といえば、メイクです。
メイクの腕を磨くことは女子力と気持ちを盛り上げてもくれます。
あまり悩み過ぎず、時には楽しみながらケアすることも大切かもしれませんね。