基礎化粧品などでも御馴染みの、保湿成分として有名な「セラミド」。
なかなか治らない
- 乾燥肌
- 敏感肌
でお悩みの場合、皮膚の抱える「セラミドの量」が関係しているかも知れません。
早速、セラミドと乾燥肌の関係を詳しく見ていきましょう。
目次
お肌の2次バリア、セラミドが「潤い肌」のカギ?!
美容目的で基礎化粧品に含まれることの多いセラミド。
どんな理由で注目され、どのような働きをしているかたまではあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
まず、セラミドについて見ていくことにしましょう。
セラミドとは?
セラミドは、肌の一番上の構造、「角質層」に存在する保湿成分です。
角質層の一番上が、「皮脂」という油分で保護され、これがお肌を乾燥や刺激から守る1次バリアとなっています。
これに次いでお肌を守るのが「細胞間脂質」という肌の2次バリア部分。
セラミドは、2次バリア部分の約40~65%を占める、重要な要素なんです。
セラミドの働き
細胞間脂質の40%~65%を占めるセラミドは、水分を蓄えてお肌を保湿するとともに、細胞間(角質細胞)の隙間を埋めて、 外部の刺激をシャットアウトする働きもします。
角質細胞とは、お肌の生まれ変わりの際に生じるブロックの様なものです。
レンガを積み上げる時に、コンクリートを隙間に流し込みますよね。
例えれば、
- レンガ=角質細胞
- コンクリート=セラミド
です。
セラミドが不足すれば、積み上げたものは刺激に弱く、あっと言う間に崩れてしまいます。
セラミドはお肌の健康と潤いを守るに欠かせない、体質な保湿成分なんです。
セラミドと乾燥肌・敏感肌の関係
セラミドが不足すると、なぜ乾燥肌になるんでしょうか。
誤ったスキンケア、または加齢などでセラミドの量が不足していくと、細胞同士の間に入り込み、水分を蓄えることで果たしていた、フタとしての機能が低下します。
ブロックが崩れ、お肌の内側の水分がどんどん蒸発してしまうんです。
こうして、乾燥肌・敏感肌を引き起こします。
それだけではなく、お肌が隙間だらけの状態ですから
- アレルギー物質
- ダスト
- 細菌
などがお肌の奥に入り込みやすくなり、
- ニキビ
- アトピー性皮膚炎
といった肌荒れに発展してしまうこともあるんです。
セラミドはなぜ不足するの?原因と対処法
セラミドは、不足させてはいけない保湿成分であることが分かりました。
セラミドを不足させないために、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。
セラミドが不足する原因をしり、予防して行きましょう。
洗顔方法に注意!洗い過ぎないことが大切
洗顔料をタップリ手にとって、摩擦するように洗うと、乾燥肌の原因に。
これは、汚れだけでなく、必要な1次バリアの皮脂をも取り去ってしまうからです。
1次バリア機能が弱まれば、セラミドの蒸発量も増え、乾燥肌のもとになってしまいます。
皮膚科の医師ですら、「本当は、朝は洗顔つけて洗わなくても良いくらいなんだけどね」。
なんて言うほどです。
洗顔の際には、必ずしっかり泡立てて、泡を転がす様に優しく汚れをオフしていきましょう。
洗い流しの際にゴシゴシしてしまう癖のある方は、見直すと良いですね。
洗いすぎず、石鹸洗顔は1日2回までにするルールを厳守してみましょう。
メイクを毎日落とす方の場合、クレンジング&洗顔の叶う、「w洗顔」のできる品がお勧めです。
幾つかおススメの品はこちら!
- モイストゲルクレンジング / リ・ダーマラボ
- アルティム8 スブリム ビューティ クレンジング オイル(シュウウエムラ)
- D・U・Oクレンジングパーム
加齢によるセラミド低下に対抗する
加齢によって、細胞の活動が弱まっていきます。
セラミドは、お肌の生まれ変わり=ターンオーバーの過程で生成されます。
しかし細胞の機能低下からターンオーバーに遅れがでると、必然的にお肌の潤いもダウンして乾燥肌に。
こうして年齢肌と呼ばれる、お肌の乾燥からくるエイジング問題に発展していくんですね。
加齢によるセラミド減少に対抗して行くには、お肌のターンオーバーを正常化させることが必須です。
以下のポイントに気を付けて、回復を目指しましょう!
- 紫外線対策
- 規則正しい食生活・運動習慣
- ピーリングを定期的に行う(普通肌~オイリーの方)
- 保湿を徹底し、お肌のコンディションを整える
ピーリングは、古い角質がたまり、ターンオーバーが遅れていると感じる人にのみ有効です。
お肌のごわつき、黒ずみ毛穴となりやすい、皮脂肌よりの方にその傾向があります。
早すぎると、未熟な角質となってしまい、乾燥肌を進行させる原因となります。
もとから乾燥肌・敏感肌という方は、ピーリングよりも徹底した保湿を心掛けてみて下さいね。
セラミドを基礎化粧品で補い、ウルウル肌をゲット!
セラミドには、疑似、植物性、動物性などの天然セラミドと様々にありますす。
中でも浸透力&保湿力が高いとされているのは、「ヒト型セラミド(バイオセラミド)」です。
ヒト型セラミドには1~6までの種類がありますが、中でも、セラミド1・2・3・6がお勧め。
セラミド1~3は肌のバリア機能を高め、保湿力の保持に役立ち、セラミド3、6は老化やターンオーバーに深く関わっています。
人間のセラミドと同じような構造をもつので、お肌との相性が抜群なんです。
さらに、セラミドがさらに細かくなり、ナノ化された「ナノセラミド」であれば、文句なし!角質層の深い部分にも浸透しやすいとされています。
幾つかおススメのセラミド基礎化粧品をあげてみましょう。
- ヒフミド エッセンスローション(小林製薬)
- アヤナス RC ローション(decencia)
- バイタライジングローション(ETVOS)
まとめ
セラミドと乾燥肌には深い関係がありました。
セラミドはもともと体に備わる保湿成分ですが、
- 紫外線
- 洗顔のし過ぎ
- 加齢
などによって、その量は20代をピークにどんどん減少してしまうんです。
原因に対処するとともに、セラミドを配合した基礎化粧品を使用し、効果的に乾燥肌対策をしていきましょう!