子どもの頃、そろそろ宿題しなきゃ~と思っているのに
- 宿題したの?
- 勉強しなさい!
と言われて、
え~今やろうと思ってたのに…やる気なくした!
と思ったことはありませんか?
今回は、勉強やお手伝いなどに対して、子どもが自主的に動きたくなる方法を考えてみました。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
うるさい母親と言うことを聞かない子
先ほどの、「○○しなさい」と言われるとしたくなくなること。
心理学では“ブーメラン効果”と呼びますが、その心理状況にはこんな特徴があります。
- しなさいと言われると、余計したくなくなる
- 言われる人によっては素直に聞ける
皆さんも一度は経験があると思いますが、例えば今回のテーマである
- 勉強
- お手伝い
- 恋愛
- ショッピング
実はいずれにおいても同じです。
恋愛で言えば、
- 浮気しないでね
- 早く帰ってきてね
- 帰ったら連絡してね
などと言われると、反発したくなる気持ちが湧き上がる、という人もいるでしょう。
ショッピングでも同じで、店員がしつこく薦めたせいで買う気失せた、というのは有名な話です。
お母さんの言うことだけ聞かない
皆さんは、好きな先生や尊敬している先生に怒られると素直に反省する。
だけど嫌いな先生に怒られるとムカついた、ということはありませんでしたか?
「ブーメラン効果」はあまのじゃくのように「言われたことの逆をしたくなる」のですが、
それは相手との信頼関係が成立していないときにのみ起こる、とも言われています。
- 深い関係であればあるほど
- 信頼していなければいないほど
その人に自分の行動を制限されたり強制されたりすることを嫌がるのです。
つまり、子どもにとって最も深い関係である「お母さん」だからこそ、
○○しなさいと言われれば言われるほどしたくなくなる、ということ。
こう考えると、最後にお父さんが出てくると言うことを聞く、という心理も納得できます。
ただし、いつもお父さんとフレンドリーに接しているような親子関係では、このような状況にはなりにくいでしょう。
揺らぐ信頼関係
幼い頃はお母さんの言うことを聞いていた子が、
大きくなるにつれて反発するようになるのも、やはり親子の信頼関係が揺らいでいるから。
ずっと「お母さんの言うことは正しい」と信じていた子も、10歳頃になるとお母さんの言うことは本当に正しいのか?
と疑うようになります。
このように、子どもの成長とともに親子の信頼関係に変化があるのは普通のことです。
でも、子どもがあまり言うことを聞かないから、と余計に口うるさくなってしまうお母さんは多いのではないでしょうか。
これは悪循環の始まりです。
言うことを聞かないのは何故なのか?
ということを理解しない限り、ますます、
- 口うるさい母親と
- 言うことを聞かない子ども
の関係は改善されません。
関係が悪くなってしまう前に、一度リセットしたいですね。
子どもに自主的に動いてもらう方法
では、“ブーメラン効果”を起こさせないように子どもに動いてもらうためには、どのようにすれば良いのでしょうか?
いくつか考えてみました。
時間を決めさせる
- 「宿題した~?」
- 「これ終わったらやる~」
- 「何時からやるか決めた方が良いんじゃない?」
- 「ん~じゃぁ○時!」
という感じで、自分で何時になったら始めるかを宣言させることは効果的です。
約束の時間までは放置して下さい。
時間を過ぎたら「○時だよ?」と言うと、「あ!」と思い出してやり始めるでしょう。
約束したことは守る、ということを同時に教えていくことも大切ですね。
モテない!結婚できない!
例えば、
- こんな部屋じゃ好きな人に嫌われるよ?
- 写メ見せてみる?
- いくらかっこよくても、バカは結婚できないよ!
など。
とくに小学生くらいなら「え、そうなの!?」と心に刺さることも多いです。
そのときにはすぐ動かなくても、気にするようにはなりますね。
お願いする
勉強には使えませんが、お手伝いには効果的!
よく“はじめてのおつかい”で使われる手です。
とにかくお母さんが困っていることをアピールして下さい。
例えば、
- 「今、手が汚れてて出来ないから○○やってくれない?」
- 「お母さんこれから○○やらなきゃいけないから」
- 「やってくれると助かるんだけどなー」
など。
- 強制的に何かをさせられるのと
- 頼りにされるのと
では、雲泥の差があります。
将来の話をする
- どんな大人になりたいか?
- どんな仕事に就きたいか?
など、将来の話をすると「そうなるにはどうしたら良いか」という話題にすることができます。
実際に、私の息子が「レゴの会社で働きたい」と言っていた頃、ならやっぱり英語は喋れた方が良いよね、という結論になりました。
勉強は自分の将来に繋がることなんだ!
ということがハッキリすれば、やる気もupしますよね。
おわりに
いかがでしたか?
子どもの性格も十人十色です。
年齢によっても変わってくると思います。
何か前と違う、この子は変わった、と思ったとき、それは子どもが成長している証かも。
そんなときこそ「この子はこういう子だから」と決めつけないで、じっくり観察したり向き合ったりしてみる良い機会なのではないでしょうか。