気付いている人も多いと思いますが、
- よく虫歯になる人
- 全然ならない人
がいますよね。
全然ハミガキなんて適当だよ!
という人が虫歯にならないと聞くと、ちゃんとハミガキをしている人は何だか腹が立ってしまうこともあるでしょう。
実は、赤ちゃんの頃に、それも3歳までにその分岐点があると分かりました。
目次
それぞれの特徴
虫歯になりやすい人は、あまりハミガキをしていないか、ハミガキの仕方が間違っていると思う人も多いかもしれません。
でもよく虫歯になる人は
- もう虫歯になりたくない!
- 歯医者にも行きたくない!
という思いが強いため、きちんとハミガキをしている人も多いです。
では、なぜしっかりハミガキをしているのに虫歯になってしまうのでしょうか?
代表的な虫歯になりやすい人の特徴をご紹介します。
- 免疫力が弱い
- 歯並びが悪い
- 間食が多い
- 食後にハミガキをしない
- 唾液が少ない
- 小さい頃から虫歯治療をくり返している
- 口呼吸をしている
- 甘い物をよく口にする
- 喫煙している
- 歯医者に長らく行っていない
- 正しいハミガキの仕方を知らない
- 常在菌のうち虫歯菌の割合が多い
虫歯になりにくい人の特徴は、これらの真逆ですので記載を省きます。
時すでに遅し、3歳までに決まる菌の割合
恐らく、もう虫歯なんてこりごり!
と思った人は、先ほどのリストのほとんどの項目について改善を試みていることでしょう。
でも、先ほどのリストの中で1つだけ、大人になってから気付いたのでは遅いことがあります。
それは、口内の細菌の中で虫歯菌の割合が多いことです。
実は、虫歯菌が口内の常在菌としてとどまるかどうか=虫歯になりやすいかどうかの違い。
そしてそれは、3歳頃までの口内の状況に大きく左右されます。
だから、大人になってから気付いたって「時すでに遅し」なのです。
2つの虫歯菌
虫歯菌とは、
- ミュータンス菌
- ラクトバチラス菌
のことです。
ミュータンス菌
ミュータンス菌は酸を出して歯を溶かす菌で、口の中に入ってくると完全に排除するのは難しいと言われています。
この菌は人から人へ、または人の唾液がついたもの(食器など)によってうつる菌です。
ラクトバチラス菌
ミュータンス菌が溶かした歯を虫歯に進行させるのが、ラクトバチラス菌。
この菌は、いわゆる乳酸菌とよばれるものでヨーグルトやヤクルトに入っています。
このように、虫歯菌は簡単に口の中に入ってきてしまうものなので、入ってきたら定着させないことがとても大切です。
菌のイス取りゲーム
では次に「虫歯菌が常在菌として定着する」とはどういうことなのかをお話しましょう。
一般的には口の中には300種類以上の菌がいるそうです。
その菌達は、まるでイス取りゲームの様に自分達が座るための“歯”というイスを取り合っています。
一度イスに座ると、そこにバリアのようなものを張って他の菌を寄せ付けません。
つまり、虫歯菌が先にイスを取ってしまうと、もうそこには他の菌は座ることはできない、ということです。
逆に言えば、悪玉菌を座らせる前に善玉菌を座らせてしまえばいい、ということ。
善玉菌が先に座ってバリアを張れば、いくら外から虫歯菌が入ってきても定着する可能性は低くなります。
善玉菌が虫歯菌から守ってくれる
ここで1つ疑問が生まれますよね。
それがなぜ3歳までに、なのか。
実は、虫歯菌は歯が生えてきてからでないと定着することができません。
まぁ早い話が、イスがないんだから座れないよね、ということです。
歯が生えてくる1歳半~2歳半頃までの期間を「感染の窓」と呼びます。
この時期に虫歯菌が定着すると、いわゆる虫歯になりやすい人になってしまう可能性が高いです。
3歳までは虫歯菌を口に入れないようにすることができれば、善玉菌だけがイスに座った部屋を作ることができます。
そうすれば、たとえ虫歯菌が入ってきたとしても定着させずに排除することが可能です。
これは理想的な状況で、「善玉菌が虫歯菌から歯を守ってくれている」ということ。
ただし、絶対に虫歯にならないということではないので注意して下さい。
虫歯菌と共存する
- 私の口の中、虫歯菌きっといるよ!
- もう一生懸命ハミガキしても仕方ないの?
- どんなに頑張っても虫歯になってしまうの?
と思う人もいるでしょう。
確かに、定着してしまった虫歯菌を完全に排除することは難しいようです。
でも、虫歯菌が虫歯を作れない環境を作ることはできます。
虫歯菌と共存する、とも言えるかもしれませんね。
虫歯菌が虫歯を作らないために、定期的に歯科検診を受けることをオススメします。
最低でも半年に1回は歯医者さんに行きましょう。
もちろん虫歯の有り無しもチェックしてもらえますが、それより大事なことが2つあります。
歯石を取ってもらおう
どんなに丁寧にハミガキをしても、歯垢は見えないところに残ってしまうことも。
歯垢は、いずれ必ず歯石になります。
歯石があるところは菌が繁殖しやすくなるので、そこから虫歯になることも少なくありません。
早い段階で取ってもらいましょう。
フッ素を塗ってもらう
自宅でも塗れますが、高濃度のフッ素は医薬品扱いになるので市販のものとは別物です。
濃度はおよそ10倍!
効果も市販のものより長続きするので、ぜひ歯医者さんで塗ってもらいましょう。
おわりに
いかがでしたか?
アメリカでは定期的に歯科検診を受ける人が80%なのに対して、
日本人はなんと2%!
- 日本人は口臭がひどい
- 日本人とはキスしたくない
なんていう記事も出回るほど、私たち日本人は意識が低いということです。
これから出産という人にもぜひ覚えておいて欲しい情報なので、知らない人には教えてあげて下さいね♪