とうもろこしのひげをご存知でしょうか?
とうもろこしを食べたことがある人なら、たまに実の周りに糸みたいな繊維状のものが付いていた経験があるでしょう。
なんだこれ、なんて言って吐き出して捨てていませんか?
その糸に、実は女性にうれしいすごい効果効能があるのです!
知っている人は知っている、とうもろこしのひげの実力。
その注目は近年増すばかり!
今回はそんなとうもろこしのひげの成分や効果効能についてお話します。
ここを読んだら、今までのようにひげを捨てるなんてきっとできなくなりますよ!
あなたも明日からとうもろこしのひげの魅力に取りつかれること間違いなしです!
目次
とうもろこしのひげって?
とうもろこしが畑になっているのを見たことありますか?
実際に生で見たことは無くても、テレビのCMなどで見たことあるのではないでしょうか。
とうもろこしの頭の部分に、もさもさとした毛のようなものが生えていますよね。
畑になっているものじゃなくても、スーパーなどで皮つきで売っているとその毛を確認できるかと思います。
これこそが、とうもろこしのひげです。
ひげの正体は?
もちろん、これは毛でもなければひげでもありません。
実はこれ、めしべなんです。
先端は柱頭であり、この部分で受粉するわけです。
このひげ、細くて長くてよく見るととても綺麗だったりします。
絹糸なんて雅な呼び方もあるようですよ。
ちなみに、ひげはめしべであるため、とうもろこしの粒ひとつひとつから生えています。
つまり、ひげの本数と粒の数は同じなんです。
豆知識!
とうもろこしのひげは漢方にもなる
とうもろこしを食べるとき、高確率で捨てられてしまうひげ。
そんなひげですが、なんと漢方医学の世界では立派な漢方になるのです!
その名も南蛮毛、もしくは玉米鬚。
漢方の原料である生薬として取り扱われ、現在でも500g1000~2000円弱します。
そんなひげを捨てていたと考えると、とってももったいないですよね。
ちなみに、とうもろこしの原産は中南米。
コロンブスによって大陸にもたらされたとうもろこしは、品種改良を重ねながら全世界へ広まりました。
コーンシルクと呼ばれたとうもろこしのひげは古くは欧米でも薬として重宝されており、
日本でも民間薬として親しまれているのです。
どんな効果効能があるの?
そんなとうもろこしのいひげ。
ここまで注目を浴びる理由はなんなのでしょうか?
その理由に迫ります!
含有成分をチェック
まずはどんな成分が含まれているのかチェックしてみましょう!
とうもろこしのひげの主要成分とその詳細は以下の通りです。
シトステロール
穀類に多く含まれる植物ステロールのひとつです。
植物ステロールは腸でのコレステロールの吸収を抑える作用があるとされており、また、がんの予防に効果があるのではないかともされています。
ビタミン類
ビタミンA、B、Kが含まれています。
ビタミンAは適切に摂取することにより
- 皮膚
- 粘膜
- 視覚
を正常に保つことができます。
逆に欠乏すると、肌の乾燥や夜盲症を引き起こしてしまいます。
ビタミンBは
- 疲労回復
- コラーゲンの生成
に役立ちます。
ビタミンKは出血時に血液を凝集して止血する作用を活性化する働きを持っていたり、
骨の健康維持にも大きく関与するため、人体の健康には欠かせないビタミンですね。
硝酸カリウム
カリウムがナトリウムを排出するため、利尿作用を持ちます。
体内の余分な老廃物を排出して、むくみの解消と予防に効果を発揮します。
サポニン
植物の根や葉、茎などに含まれている成分で、苦みやエグみのもととなります。
- 肥満を予防したり
- コレステロール値の低減
- 血流改善
- 免疫力向上
などの作用があります。
他にも鉄と食物繊維を豊富に含み、ポリフェノールとビタミンEも含むため、抗酸化作用によるアンチエイジングも期待できますね。
それだけではなく、
- クエン酸
- リンゴ酸
- 糖分
などを含みますが、上記に挙げた成分だけでも様々な作用や効果を得られることがわかりますね。
具体的な効果効能とは?
次は、具体的にどういった効果効能があるのか、どんな人に向いているものなのかを説明しますね。
利尿作用(泌尿器への効能)
まず、一番大きなものは利尿作用です。
これはむくみに悩む女性には嬉しい効果ですね。
むくみの基本的な原因は、体内の循環ポンプの不具合によって戻ってくるべき水分が局所に溜まってしまっていることです。
(下肢や指、顔など)
よって、水分代謝(吸収と排泄)をきちんと整えればむくみは改善されるのです。
そこで利用したいのがこの利尿作用。
溜まってしまった水分が排泄され、滞っていた水分がしっかり循環するようになります。
もちろん、ある程度体を動かさなければむくみは再発してしまいます。
- 座りっぱなし
- 立ちっぱなし
の人は、利尿作用に頼るだけではなく、
第二の心臓(ポンプ)と言われるふくらはぎの筋肉を動かすことを意識するようにしてくださいね。
利尿作用はむくみの改善だけでなく、結石など泌尿器の病気の予防や改善にも役立ちます。
- 膀胱炎
- 前立腺炎
- 尿道炎
などにもよいと言われているため、気になる症状のある方は次項の摂取法もチェックしてみてくださいね。
月経前症候群(PMS)を和らげる
PMSとは、排卵後から生理までの期間に心身に表れる不調のこと。
- イライラしたり
- 不安になったり
- 頭痛
- 腰痛
- 眠気
- 食欲
その症状は人それぞれ。
PMSの原因はホルモンによる影響だと考えられますが、その影響を抑制したりホルモンバランスを整えるのに、とうもろこしのひげに含まれる鉄分が有効です。
もちろん、普段の生活習慣
- 食生活
- 睡眠
- ストレス
なども大きく関わります。
そういった日常の生活を整えながらとうもろこしのひげを摂取することが望ましいですね。
血糖値の安定
とうもろこしのひげから抽出した成分には多くの抗糖化作用成分が含まれており、
- 血糖値の安定化
- 糖尿病性腎症の症状を抑制
の作用が期待されています。
もちろん、血糖値をコントロールすることはダイエットにおいても重要です。
血糖値が急激に増加すると、インシュリンというホルモンが分泌されるのですが、
このインシュリンは使い切れなかった糖を脂肪として蓄える働きがあるのです。
できることなら、必要以上に分泌したくありませんよね。
また、そもそもなんで血糖値が急激に増加するかというと、空腹によるドカ食いが一番の原因です。
ドカ食いの原因は血糖値の急減少。
そして急減少の原因は、血糖値の急上昇なのです。
つまり、たった一度のドカ食いが肥満を招く負の循環を作り出しているというわけです。
食事は、「体が必要としている分だけを時間をかけて」が基本です。
どうしても難しい場合は、とうもろこしのひげに頼ってみてもいいのでは?
ほかにも効果はたくさんある!
アンチエイジング効果による
- シミやシワの予防
- コレステロールや中性脂肪の低減
- 腸内環境の改善
- 血圧低下の改善
胆汁の排出を促すとともに粘土を下げ、黄疸や胆嚢炎の改善にも効果があるとか。
身近なことから意外な病気まで、ともろこしのひげは他にも様々な場面で効果を発揮します。
様々な成分による効果や作用が複雑に絡み合って相乗効果を生み出していることもあり、古くから世界中でいろんな症状の薬として重宝されてきた理由もわかりますね。
どうやって摂取する?
さて、そんなとうもろこしのひげ。
実際にはどのように摂取したらいいのでしょうか。
ここでは
- ひげそのものの利用と、
- 加工品の利用
の2つの方法を紹介しますね。
ひげそのものの利用法
頂き物や皮つきで買ったとうもろこしついているひげ。
こんなもしゃもしゃしたもの、どうやって使えばいいの?
と思われるかもしれませんが、意外と簡単です。
- ひげを実から外します
- 変色している部分は取り除きます
- みじん切りや食べやすい大きさにカット。
- そのまま料理につかいましょう!
味はほとんどないか、ほんのり甘みと風味がある程度です。
- ご飯に混ぜ込んでよし。
- 肉団子に混ぜ込んでもよし。
- 炒め物にいれてもOK
味覚はほとんどわかりません。
天日で乾燥させて、煮だしてお茶として飲むのもいいですね。
レシピを調べると思いのほかたくさん出てくるので、ぜひレパートリーに加えてみてください!
加工されたものを賢く利用!
一人暮らしだったりすると、滅多にとうもろこしなんて買わないかもしれませんね。
また、旬を過ぎればなかなかスーパーでも目にすることはありません。
そんな時は、お手軽に加工品を利用しましょう!
一番簡単なのはお茶ですね。
有効成分をそのまますべて摂取できるお茶は、クセもほとんどなくとても飲みやすいです。
お値段も比較的安価で商品数もとても多く、ドラッグストアやスーパーでも簡単に手に入ります。
- とうもろこしのひげ茶
- コーンシルク茶
などで探してみてくださいね。
また、海外製ですがコーンシルクのサプリメントもあります。
とにかく手軽にむくみを改善したい!という人にはぴったりですね。
実際に使用している人の声
実際にお茶やサプリを使用している人の口コミを見てみると、
- トイレの回数が増えてむくみが改善した
- お茶は無臭でとても飲みやすく、麦茶替わりに
- お通じが良くなった
といったような意見が見られました。
しかし、中には利尿作用が強すぎて夜中にトイレに起きてしまうようになって使用をやめたという意見もあります。
人によっては作用が強すぎたり、合う合わないが出てくる場合もありますね。
不安な場合はまずは少量から始めてください。
(お茶なら薄く抽出する、サプリは1カプセルからにするなど)
ノンカフェインなので寝る前に飲んでも安心ですが、夜中のトレイが不安な場合は夜の飲用は避けたほうがいいかもしれませんね。
様子を見ながら量や飲む時間を調整し、自分に合った飲み方を探してみてください。
もちろん、どうしても体に合わないと感じた場合は飲用を中止してください。
おわりに
うっかりゴミに捨ててしまいそうなとうもろこしのひげ。
その効果効能は驚くほど多様で、健康だけじゃなくダイエットや美容にもうれしいものばかりです。
特に、むくみやトイレの回数が少ないことに悩んでいる方は是非一度試してみてください。
普通のお茶としてもおいしいので、これといって悩みのない人も普段の食事と一緒に楽しむのもいいのでは?
PMSなど自覚のなかった症状にも効果があるかもしれませんよ。
ただし、飲みすぎには注意すること。
むくみを気にするあまり飲みすぎてしまうと腎臓など内臓に負担をかけてしまったり、逆にむくみが酷くなってしまう場合もあります。
規則正しい食事と睡眠、ストレスのない生活を心がけ、心の中からデトックスをするようにしましょう!