あなたの周りには、うつ病や統合失調症など、
精神疾患で会社を休んでいる人はいませんか?
そもそも、精神疾患とはどのような病気なのでしょうか。
それぞれの特徴を知って、
病を抱えている人とどう接したらいいか、考えていきましょう。
目次
精神疾患の種類
精神疾患は、はっきりした原因が解明されていません。
誰もが悩みや苦しみを抱えていますし、完璧な精神状態の人なんていません。
つまり、悪循環が重なれば、誰にでもかかる可能性があるのです。
また、精神疾患にかかっている人と接することで、
自分も一緒に気持ちが滅入ってしまったりと、
感情面のマイナスが移ることもあります。
精神疾患は他人事では済ませられない病気です。
代表的な精神疾患
精神疾患には、たくさんの種類があります。
情緒不安性パーソナリティー障がい、アルツハイマー病、知的障害など、
二次障害を引き起こして精神疾患として扱われるものも少なくありません。
ここでは、代表的なものについて見ていきましょう。
うつ病
うつ病にかかる人はとても多くなっています。
その症状は、
- 不眠
- 抑うつ気分
- 不安感、イライラ感、無気力、悲哀感などの精神症状
- 自立失調神経症
- 内科的のものではない体調不良
など、たくさんあります。
そのため、早期治療が遅れてしまったり、
他の体内の病気と勘違いされて重症化してしまい、
精神的にますます追い詰められてしまう可能性が高い病気です。
気分障がいと診断されることもあります。
統合失調症
統合失調症は、以前は精神分裂病と言われていた病気ですが、
人権侵害などの観点から呼び名が変わりました。
現在は、およそ100人に1人がかかる病といわれている病です。
症状は、
- 連合障がい
- 自閉傾向
- 情動性障がい
- 幻聴、幻覚や妄想
などが挙げられます。
発病する人の80%は、環境の変わりやすい年齢にある、15歳~30歳の人です。
薬物療法や心理的療法など、様々な側面から治療を行っていきますが、
長期化することが多く、社会生活に支障を及ぼしてしまうことが多いです。
適応障がい
適応障がいは、ストレス社会の現代で特に増えた病です。
- 不安
- 抑うつ気分
- 自律神経失調症
- さまざまな問題への適応能力の低下
といった症状が現れます。
環境の変化に適応できないことや、
そのことで起こるストレスを自分の中で消化できないことで発症します。
環境を変えるという簡単な治療や、薬物療法などを行い、
短期間で改善する場合が多いです。
しかし、重症化してしまうと、長期的な治療になりますので、
初期の対応が大切になってきます。
精神疾患の人とはどう接すればいい?
知り合いや家族が精神疾患になってしまったら、
あるいは、友人になった人が実は精神疾患を患っていたら、あなたはどうしますか?
一歩間違えば、あなたが相手をもっとマイナスに追い込んでしまう可能性もあります。
きちんとした対応を知っておきましょう。
家族や友人の場合
家族や友人が精神疾患になってしまったら、
どうにかしてでも助けてあげたい、力になりたいと思いますよね。
でも、その強い思いが、相手にとってマイナスになってしまうことがあるのです。
例えば、相手が家にこもりがちだから、少しでも元気を取り戻してほしくて、
強引に声をかけて外に連れ出すのはNG。
本人の意志を無視せずに、外に連れ出すのは相手が望んだ時だけにしてください。
大切なのは、相手の話をゆっくり聞いてあげること。
否定やアドバイスなんて必要ありません。
ただ、大切なのは、受け止めてあげることなんです。
同僚や上司の場合
近い関係の存在でない場合は、もっと迷ってしまうかもしれません。
まず、細かく話を聞いたりすることはやめましょう。
相手が求めてきた場合は、受け止めることはとても大切ではありますが、
友人や家族でない場合は、相手の本質を知っているわけではないので、
一歩間違えばあなたに依存してしまうことも。
きちんと距離をとるのも必要なことなのです。
また、精神疾患を患っている人はパニックを起こしてしまう可能性があるので、
ゆっくりと筋道を立てて説明してあげるようにしましょう。
あなたがマイナスの感情に引き込まれないために
精神疾患の人と接することは、
相手がいくら愛おしい大切な存在であっても、疲れてしまいます。
ですが、それは普通のこと。
相手を適切に支えてあげられるように、
あなたまで心が病まない工夫をしていきましょう。
考えすぎない
精神疾患を患っている人は、季節や天候によっても気分が左右されます。
その1つ1つにあなたが過敏になり付き合って行くと、
あなたの心が疲れ切ってしまいます。
神経質になりすぎず、考えすぎないように心がけましょう。
関わりすぎない
精神疾患を抱える人は、受け入れてくれる人にどんどん依存してしまう傾向があります。
救ってあげたい、助けてあげたいと思っても、あなたは医師ではありません。
一人で抱え込まず、同じ関係の人たち、例えば家族や他の友人と一緒に協力しましょう。
相手に依存させないことが、結果的にその人を救うことにもつながるのです。
まとめ
相手を支えるためには、適度な距離を保って接することが大切です。
神経質にならずに、付き合いを続けていってあげてください。
その人は、いつか元気になる日が来ます。
それをゆっくりじっくり待ってあげましょう。