子どもが欲しいけれど、なかなかできない…
そんな、不妊症に悩む夫婦は年々増えているといいます。
妊娠の仕組みや、不妊治療の基本について、いま一度学んでみましょう。
目次
妊娠するってどういうこと?
待望の子どもを授かるために、まずは不妊症とはどういうものか、
そして妊娠の仕組みを見てみましょう。
妊娠しやすい時期
女性は、いつでも妊娠できる体になっているわけではありません。
月に一度、排卵を行う時期が妊娠しやすい時期とされています。
生理が約30日周期の女性は、生理が始まって14日目前後が排卵日となり、
そのうちの、9日目~18日目前後が妊娠しやすい期間です。
排卵は月に1度ですが、男性の精子は、3~7日間は生きることができます。
そのため、排卵日の前後に性行為を行うことで、
妊娠の可能性が上がっていきます。
年々増える、不妊症で悩む夫婦
不妊症とは、日本では2年間避妊をせずに性交渉を行った場合に、
妊娠できない状況をいいます。
不妊症で悩む夫婦は、全体の31.1%。
そして、その中で不妊治療を行った夫婦は17.9%と半数以上になっています。
年齢が増すと、さらに妊娠できる可能性は減っていってしまいます。
妊娠しやすい体づくり
妊娠しやすい体になるために、日々の生活を見直してみましょう。
コーヒーを控える
日常的にたくさん飲んでいる人は、量を減らすようにしましょう。
お風呂に浸かる
禁煙する
妊娠をしていない状態でも、卵子の質を悪化させます。
なるべくすぐに、禁煙してください。
骨盤を正す
骨盤の歪みから血流が悪くなり、体の冷えを招いてしまうのです。
脚を組んで座ったりせず、姿勢を正して過ごすことを心がけてみましょう。
体を冷やす食べ物はNG
大豆やザクロを積極的に食べよう
期待しすぎるのは禁物ですが、体に良いものですので、
積極的に食べてみましょう。
不妊治療の現実を知って、支えあおう
自然妊娠がなかなか叶わず、不妊治療を選択する夫婦も多くなっています。
不妊治療とはどういうものか、まずは知識として知っておくことが大切です。
「治療」の負担
不妊治療は、妊娠の確率を上げる手段です。
何かしら妊娠しづらい状況にある夫婦でも、
例えば体外受精を行うことによって、子宝という夢をかなえることができます。
知っておきたいのは、不妊治療ではどうしても、
ある程度の負担が発生するということです。
- 経済的負担が非常に大きい
- 年月がかかる
- ホルモンバランスを崩す
- 自然妊娠を忘れてしまいがちになる
- 不仲になってしまう
通院にかかる費用はもちろん、
人工授精を行う場合、1回で10万円ほどかかることもあります。
そういった経済的な負担もある中で、一度で妊娠できるとは限らず、
周囲の環境などによっても精神的に追い込まれてしまい、
夫婦仲が気まずくなることもあります。
また、女性は薬の関係でホルモンバランスを崩してしまい、体調が悪くなる場合も。
そして、不妊治療に頼ったり、体外受精に頼ったりしていくうちに、
自然妊娠はできないんだ、と思い込みがちになってしまいます。
不妊治療は、特に精神的に大きな負担を抱えることになるという事実は、
夫婦でしっかり共有し、支えあう心がまえを持っていたいですね。
男性にも不妊の原因はあります
不妊は、女性側だけに原因があるように思われがちですが、
それは大きな間違いです。
実際は、男性側だけに原因があって不妊になる割合は、全体の24%もあるのです。
女性と男性の両方に原因がある割合は、24%。
決して女性だけがつらい思いをすることであってはいけないのです。
夫婦の協力が大切
男性に不妊の原因がある場合、
例えば無精子症候群かどうかなどは、自分の目では決してわかりません。
女性だけでなく、男性も検査が必要です。
残念ながら、男性の不妊治療はほとんど行われていないというのが現状。
まさか自分に原因があるなんて信じられない、プライドが許せない、恥ずかしい…
そうした理由で、一人で婦人科へ行くには抵抗感がある男性が多いとは思います。
でも、それは女性だって同じこと。
幸せいっぱいの妊婦さんに囲まれて、不妊治療の自分の番を待つ女性の気持ちを想像してください。
男性は、不妊治療をする女性を一人で病院に行かせてはいけません。
また逆に、男性の治療に、女性も一緒に行きましょう。
不妊治療は夫婦で行うことなのです。
まとめ
一番大切なことは、一人で不妊と向き合わないということ。
そして、不妊という現実に、追い込まれないようにしてください。
不妊治療をやめたら妊娠した、という話もよくあること。
大切な人のこと、体のことを考えて、
夫婦で一緒に明るい未来を想像していきたいですね。