シャンプーの成分のうち約30%は洗浄成分(界面活性剤)で出来ているって知ってました?
洗浄成分はには様々な種類があり、メーカー側でわかりやすい告知をしてない事が多く、一般的に広く知られていません。
そんなシャンプーの洗浄成分の特徴と調べ方、そして危険な成分や安心できる成分のシャンプーをまとめてみました。
目次
シャンプーは洗浄成分で大きく違う!
洗浄成分によって洗浄力や肌や髪への負担は大きく異なります。
- 洗浄力
- 肌への刺激
- 髪への影響
- 洗い心地
など、それぞれに長所・短所があるんです。
アミノ酸を使った低刺激で優しい人気のシャンプーでも、ホコリの舞う中で汗をかいて仕事をしている人には洗浄力が足りない!
なんて事もあります。
洗浄成分をしっかり知って、自分に合ったシャンプーを選びましょう。
洗浄成分の違い
シャンプーの洗浄成分はたくさん種類がありますが
ここでは以下の主な洗浄成分を解説していきます。
主な洗浄成分
- 高級アルコール系
- 石鹸系
- アミノ酸系
- ベタイン系
また、シャンプーによっては複数の洗浄成分を配合していることもあるので注意が必要です。
高級アルコール系(硫酸系)
硫酸系の成分を使ったシャンプーは「高級アルコール系」とも呼ばれています。
名前は高級ですが、安いコストで用意出来るため、低価格のシャンプーに使われています。
メリット
- 洗浄力が高い
- 泡立ちが良い
- 脱脂力が高い
デメリット
- 刺激が強いので肌や髪へのダメージが大きい
見分け方
成分名に以下のものが含まれている
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸TEA
※「硫酸」と入っていたら高級アルコール系の可能性が高いです。
こんな人にオススメ!
- 髪の状態はあまり気にせず、しっかり洗いたい人。
- 低価格でしっかり洗えるシャンプーが欲しい人
(正直言って、刺激が強すぎるためオススメしません。)
石鹸系
名前の通り、石けんを使ったシャンプーです。
アルカリ性である石けんは弱酸性であるお肌と正反対のため、あまり肌や髪には良くありませんが洗浄力は高いです。
メリット
- 洗浄力が高い
- 生分解性が優れているので環境に優しい
(自然の力によって分解されやすい)
デメリット
- 刺激が強いので肌や髪へのダメージが大きい
- 仕上がりの髪の状態が悪くなりがち
- カラーが落ちやすい
- パーマが取れやすい
見分け方
成分名に以下のものが含まれている
- 石けん用素地
- 純石けん
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
こんな人にオススメ!
- 髪の状態はあまり気にせず、しっかり洗いたい人
- 環境に配慮したシャンプーを使いたい人
(刺激が強く、肌や髪にはあまり良くないですが、硫酸系よりはマシです)
アミノ酸系
お肌と同じ弱酸性で、髪と同じたんぱく質の成分なので、お肌や髪に非常に優しいです。
美容室やちょっとお高めの人気のシャンプーはアミノ酸系が多いです。
メリット
- 低刺激なので肌や髪へのダメージが小さい
- 肌の弱い人でも使いやすい
- 保湿効果が高い
デメリット
- 洗浄力が弱い
- 泡立ちが悪い
- 値段が高い
見分け方
成分名に以下のものが含まれている
- ~グルタミン酸
- アラニン
- タウリン
- グリシン
アミノ酸系の成分は非常に種類が多いですが
メーカーが商品のイメージアップのために「アミノ酸系の洗浄成分を使っています」と謳っている事が多いので分かりやすいです。
こんな人にオススメ!
- お肌や髪に優しいシャンプーが欲しい
- 保湿効果の高いシャンプーが欲しい
- 値段は多少高くても構わない
ベタイン系
天然由来成分を主成分にしたシャンプーです。
お肌への刺激がかなり少なく、アミノ酸系よりも優しいです。
アミノ酸に続いて人気の成分です。
メリット
- 低刺激なので肌や髪へのダメージが小さい
- 肌の弱い人でも使いやすい
- ・保湿効果が高い
デメリット
- 洗浄力が弱い
- 泡立ちが悪い
見分け方
- 成分名「ベタイン」を含むものが書かれている。
こんな人にオススメ!
- お肌や髪に優しいシャンプーが欲しい
- 保湿効果の高いシャンプーが欲しい
結局どの洗浄成分が良いの?
基本的には「アミノ酸系」がオススメです。
美容院に置いているシャンプーもアミノ酸系が主流です。
人気のシャンプーはアミノ酸系が多いので、見つかりやすく選べる幅が多いのも大きなメリット。
アミノ酸系を使ってみて、少し合わないなぁと感じたらベタイン系がおすすめ。
どちらを使っても「洗浄力が弱い」と感じたら、硫酸系、石けん系はお肌や髪の様子に注意しながら使いましょう。
全て硫酸系、石けん系で構成されているものではなく、優しい洗浄成分が混ざっているものがオススメです。
こんな成分が入っているシャンプーには気を付けろ
シャンプーの成分表示を見た時、次の文字が見えたら注意すべき成分です。
ラウリル・硫酸・石けん・脂肪酸
先ほど書いた硫酸系、石けん系の洗浄成分です。
一概に悪いわけではなく、洗浄力が高いというメリットもありますが、刺激が強いので注意しながら使う必要があります。
ラウリル・硫酸の方が危険性が高いので要注意!
シリコン
ノンシリコンシャンプーという言葉は最近良く聞きますよね。
しかし成分名には「シリコン」とは書かれていません。
ジメチコン、シクロメチコン、シリカ、シリル、シロキ、シラン等の表記があればシリコンが入っている可能性が高いです。
シリコンは頭皮に溜まって細毛、薄毛や地肌の状態を悪くする原因になります。
一方で髪をコーティングして指通りを良くし、ツヤを与える役割もあるので、一概には悪いと言えません。
シャンプーはノンシリコン、トリートメントはシリコン入りと使い分ける方法もあります。
市販のシャンプーでオススメできるもの一覧
洗浄成分やその他の成分を見て、わたくし「ありす」がおすすめするシャンプーをご紹介します。
ハーブガーデンシャンプー
アミノ酸系の洗浄成分を中心に使用したシャンプーです。
100%天然成分を使用した、髪や肌だけでなく環境にも優しい成分。
7種類のオーガニックハーブウォーターをベースに作られており、化学的な成分を使わずに髪や肌の状態を優しく整えてくれます。
洗浄力が少し弱いですが、洗いあがりの髪の状態は凄く良いです。
ラサーナ 海藻 海泥シャンプー
雑誌等でもよく紹介されているシャンプーです。
同メーカーの海藻ヘアエッセンスは愛用しているモデルさんも多い有名なトリートメント。
洗浄成分はこちらもアミノ酸系が中心。
オレフィン(洗浄力が強めの成分)が入っているので若干刺激がありますが、アミノ酸だけのシャンプーより洗浄力が高め。
ジメチコン(シリコン)も少しだけ配合されているので、ノンシリコンにこだわる方には不向きです。
「ノンシリコンでは髪がきしむ」「アミノ酸は洗った気がしない」という方にはこちらがオススメです。
まとめ
一概にどのシャンプーが良いとは言えませんが、あなたにピッタリのシャンプーの成分はあるはずです。
色々試してみて、あなたにピッタリのシャンプーを選ぶようにしましょう!!