アルニカエキスは様々な美容商品に使われているエキスです。
一体どんな効果があるのでしょうか?
また副作用はないのでしょうか?
目次
アルニカエキスとは
アルニカは、香りが高いキク科の黄色い花で、ヨーロッパではハーブとして昔から用いられています。
アルニカエキスはアルニカの花から抽出されたエキスのこと。
ドイツやフランスなどでは民間療法として打ち身やねんざのケアに使われているほか、炎症を抑えたり、筋肉疲労を改善する目的でも使用されています。
苦味があるので、ハーブとは言ってもハーブティーとして飲まれているものではありません。
日本ではそのさまざまな作用からアルニカエキスとして化粧品に配合されているほか、アルニカチンキとして湿布や歯磨き粉にも使われています。
アルニカエキスの特徴
アルニカエキスにはなんと150種類以上の成分が含まれていると言われています。
主なものは
- フラボノイド
- タンニン
- サポニン
- カロチノイド
- トリテルペン
などです。
それぞれに作用がありますが、美容効果としては以下のようなものがあります。
美白効果
アルニカエキスにはメラニン抑制作用があります。
- 1、肌が紫外線の刺激を受ける
- 2、肌の奥にあるメラノサイトが反応
- 3、メラニンを作れ!と信号をだす!
- メラノサイトの中にあるチロシンがドーパキノンに変化!
- ドーパキノンは黒色メラニンなどに変化
- 表皮細胞にメラニンを渡す!
- これが黒ずみや日焼けの原因に!
- 正常にターンオーバーしていればメラニンは剥がれ落ちる
ですから、本来、ターンオーバーがうまく機能していれば、メラニンは剥がれ落ちるものであり、シミにはならないはずなのです。
しかし
- ターンオーバーがうまくいってない
- メラニンを作れという信号が送られ続けている
といった理由でメラニンが排出されずに、皮膚にとどまってしまったものが「シミ」になります。
アルニカエキスはシミができる過程で、チロシナーゼという酵素の働きを抑制したり、ケラチノサイトへのメラニンの受け渡しを妨げる作用があることがわかっています。
結果シミをできにくくし、美白に効果があるとされているのです。
シミをつくりたくない女性にとって、紫外線をいかに予防するかが一番のカギになることは言うまでもありませんが、紫外線を浴びてしまった後のケアとして、アルニカエキスを取り入れるのは有効な方法だと言えます。
抗炎症作用、血行促進
アルニカエキスには抗炎症作用もあります。
また血行を促進する作用もありますので、市販の肩こり改善薬や筋肉痛改善スプレー、バスソルトなどに使われています。
また頭皮のトラブルをしずめ、血行を良くすることで育毛効果も期待できるため、育毛剤や育毛シャンプーなどにもよく配合されています。
保湿力も高いので、アルニカエキス入りのケア製品でマッサージをすれば乾燥肌でもニキビなどの炎症の起きたトラブル肌でも、美肌に導いてくれます。
血行がよくなれば浮腫みも取れるので、体も軽くシャープな顔立ちになれるかもしれません。
抗酸化作用
抗酸化作用も強いアルニカエキス。
有効成分のフラボノイドやカロチノイドがその役割をしています。
一般的に植物由来のエキスは抗酸化作用のあるものが多いですが、アルニカエキスは外用が基本ですので、肌のアンチエイジングにはもってこいの成分と言えます。
私たちは酸素を吸って、細胞の隅々まで酸素を届けることで生命を維持していますが、呼吸で取り入れた酸素の一部は「活性酸素」になります。
活性酸素が少しであれば、体内にある抗酸化酵素で処理できますが
- 紫外線
- ストレス
- タバコ
- 激しい運動
などによって活性酸素が過剰になると、処理しきれなくなります。
過剰な活性酸素こそが、体を錆びつかせ、老化の一因となっているのです。
この活性酸素を抑制する作用が、アルニカエキスにはあります。
もちろん抗酸化作用の高い食品を摂取することも大切ですが、それに加えてアルニカエキス配合のスキンケア製品を使用すれば、肌老化も食い止めることが可能になるのです。
アルニカエキスには副作用がある?
アルニカサプリメントなるものも海外では販売されているようですが、毒性のあるハーブですので、外用としての使用が基本です。
敏感肌の人はごく少量から試すようにしましょう。
特に、顔への使用は細心の注意を払ってください。
また傷がある部位への使用は不可です(傷口に塗らないこと)。
高用量で使うとめまい、幻覚、神経過敏を発症させる事もあるようですが
例えばシミウスのようなスキンケア製品、ヘアケア製品に含まれている量であれば、必ずメーカーによる毒性試験はクリアしていますからそこまで心配する必要はありません。
スベスベ肌を目指せるだけでなく、きれいな髪を保つこともできるアルニカエキス。
毎日のケアにアルニカエキスを取り入れてみませんか?